J2福岡、逆転3発で4戦ぶり白星 暫定4位に浮上

西日本スポーツ

 前節暫定5位のアビスパ福岡がホームで讃岐を3-1で破り、4試合ぶりに勝ち点3を挙げ、勝ち点39で暫定4位に浮上した。今季初の逆転勝ち。1点を先制されたが、鈴木惇(29)が直接FKを決めて追い付き、後半に実藤友紀(29)が勝ち越しゴール。駒野友一(36)のチーム史上最年長得点で突き放した。前節の京都戦は豪雨の影響で中止。試合消化が他の上位チームより1試合少ない中で首位松本に勝ち点1差に迫った。松本と同じ勝ち点40で2位の大分トリニータは大宮に0-1で敗れ、3連敗。ロアッソ熊本は16日に町田と対戦する。

 切れ味は衰えていない。10日後に37歳になる元日本代表戦士が左足からの正確なシュートでネットの左隅を揺らした。2-1と勝ち越した直後の後半9分、駒野が決めた。「コマはいつも最高の準備をしてくれているプロフェッショナルな選手。素晴らしいプレーをし、ゴールも決めてくれた」。井原監督も賛辞を惜しまないワールドクラスのゴールはクラブ史上最年長ゴールだった。

 右サイドのペナルティーエリア手前で相手の守備を1人かわすと、シュートコースが見えた。「迷いなく振り抜いた」。不屈のサイドアタッカーの経験が詰まった弾道だった。

 ワールドカップに2006年、10年の2大会連続で出場。歓喜も屈辱を味わった36歳はリーグ戦で先発の機会が減っていた。6月10日の熊本戦以来4試合ぶりのスタメンはエースのドゥドゥが体調不良で欠場し、急きょ布陣を変えたために巡ったチャンスだった。「今、やれることをしっかりとやるだけ」。7月11日の天皇杯・札幌戦から中3日で臨んだゲームでもフル出場で走り抜いた。「サイドの選手は90分間、走りきることは当たり前。その中で精度を高めることを忘れてはいけない。それが今日のゴールにつながった」と言葉に実感を込めた。

 PKで先制されても鈴木のFKで追い付き、CKから実藤の今季初ゴールで勝ち越し。さらに駒野のダメ押し弾でリーグ戦4試合ぶりの勝利だ。前節の豪雨による京都戦の中止で1試合消化が少ない状態で、16日に試合がある首位の松本と勝ち点1差に迫った。「勝てていなかったが、いい流れに持っていけた」と喜ぶベテランの一撃で、アビスパが息を吹き返した。 (向吉三郎)

■駒野がチーム最年長得点

 J2福岡の駒野友一が36歳11カ月20日でゴールし、チームの最年長得点記録を更新した。従来は久藤清一(現福岡コーチ)が2010年12月4日のJ2岡山戦でマークした36歳5カ月13日。Jリーグの最年長得点記録はJ2横浜FCの三浦知良が17年3月12日の群馬戦で決めた50歳14日。

■城後ら7選手が義援金呼びかけ

 西日本豪雨を受け、J2アビスパ福岡の選手7人が15日、レベルファイブスタジアム(福岡市)前のモニュメント広場で義援金を募った。アビスパが活動区域にしている福岡県でも死者が出るなど広範囲で甚大な被害が出ている。実家近くが冠水したという福岡県久留米市出身の城後は「いつ何が起こるか分からず、人ごとではない。アビスパは(2013年の)経営危機でいろんな方に助けられたので、何かできることがあれば力になりたい」とさらなる支援を誓った。集まった22万218円は福岡市に送られる予定。

=2018/07/16付 西日本スポーツ=

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