【ひと】玉竜旗男子で優勝した島原高監督 福田俊太郎さん

西日本新聞

 決勝前、選手たちに「気迫で負けるな」と伝えた。延長戦で大将黒川雄大選手(3年)の足がつるアクシデントもあったが、動揺はしなかった。「信頼できる選手たちばかり。一戦一戦それぞれの持ち味で流れをつくってくれた」と、教え子たちをたたえた。

 昨年4月に監督に着任。以来、チームの戦績は決して良くはなかったが、1年余りで玉竜旗5連覇を狙った九州学院(熊本)に勝利するまでに導いた。

 今チームは、昨年11月の長崎県新人戦大会でベスト8からスタート。全国の頂点は遠かった。「不利な場面を覆すだけの精神力がない」とみて、自ら面を着け、竹刀を手に指導してきた。「きつい時も悔しい時も、涙を我慢して一緒に稽古してきた」

 九州学院とは練習試合の機会も多く「胸を借りて勝負に対する執念を教わった」という。3月の全国選抜剣道大会決勝でも対決、接戦に持ち込んだ。準優勝だったが、選手の自信につながった。

 監督として大舞台での優勝は初めてで、閉会式後も緊張が解けなかった。記念撮影も表情がこわばったままだったが、普段は寮生活を送る部員の部屋を訪れ「くだらない話」で笑い合う。

 選手たちに言い聞かせてきたことは「時を守り、場を清め、礼を正す」。部員と毎朝7時から、校門の清掃をする。細かい技術より、私生活と練習態度を重んじてきた。

 最近、教え子たちの試合を観戦したのがきっかけで、小6、小1、幼稚園児の娘3人が剣道を始めたことが喜び。長崎県諫早市。40歳。

=2018/07/30付 西日本新聞朝刊=

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