「彗星ジャパン」19歳新星が仏1部移籍 ハーフ長身イケメン「ハンドボール界のダル」が東京五輪の顔に

西日本スポーツ

 2020年東京五輪の開幕(7月24日)まで2年を切った。大舞台へ向けた準備が本格化するこの夏、レベルアップを目指して海外強豪リーグへの挑戦を決めた選手がいる。ハンドボール男子日本代表の部井久アダム勇樹(福岡市出身)は19歳でフランスを新天地に選んだ。九州が生んだ若きアスリートが、新たな環境に飛び込む理由と2年後への決意を語った。 (伊藤瀬里加)

 彫りが深く端正な顔立ちと、194センチの長身は、米大リーグで活躍するダルビッシュ(カブス)を思わせる。1988年ソウル大会以来の五輪出場となるハンドボール男子日本代表にとって、実力とルックスを兼ね備えた部井久は新たな「顔」となりうる存在だ。

 この夏、フランス1部のセッソン・レンヌに2年契約で加入。「成長できる自信はある。五輪という一つの目標のため、まずは2年間頑張りたい」。2008年北京、12年ロンドン五輪を連覇し、16年リオデジャネイロ五輪も銀メダルの強豪国での飛躍を誓った。

 母校博多高(福岡)の林圭介監督の勧めもあり、高校卒業後に海外リーグ挑戦を決断した。今年3月に欧州へ渡り、最初に話があったセッソンのトライアウトに参加。約3週間の練習で合格を勝ち取った。「すごく高い」と、そのレベルに驚いたチームからシュートスピードの速さを評価されたという。

 クリケット選手だったパキスタン人の父と日本人の母からDNAを受け継いだ。小学4年で、潜在能力の高い小中学生に育成プログラムを施す福岡県の「タレント発掘事業」に参加した。さまざまな競技で最高レベルの適性を示す中、ハンドボールを選んだ。

 「ほれたって言い方をしたら大げさですけど、いろんな要素が入っているスポーツ。細かい駆け引きもたくさんあって、奥深い」。中学1年で本格的に始めるとすぐに頭角を現し、昨夏には高校3年でフル代表デビュー。今年1月のアジア選手権1次リーグのウズベキスタン戦ではチームトップの8点を挙げた。

 五輪はタレント発掘事業を通して憧れを抱くようになった。「ずっと思い描いていた舞台。運がいいことに東京である。恩返しできるところ。まずはメンバーに入り、結果を残したい」。世界を驚かせる日はそう遠くない。

 ◆部井久アダム勇樹(べいぐ・あだむ・ゆうき)1999年4月21日生まれ。福岡市東区出身。青葉小1年からソフトボールを始める。同小4年時に福岡県の「タレント発掘事業」に加入し、多々良中央中で本格的にハンドボールを開始。福岡・博多高では2年時にアジア・ユース選手権準優勝に貢献。3年時に全国高校総体8強。今春から中大に籍を置く。194センチ、94キロ。

=2018/08/01付 西日本スポーツ=

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