創成館、投手充実頂点へ 攻撃的な走塁強み

西日本新聞

県大会優勝の瞬間、歓喜の表情を見せるエースの川原陸投手 拡大

県大会優勝の瞬間、歓喜の表情を見せるエースの川原陸投手

堺市のグラウンドで走塁や守備練習に汗を流す創成館ナイン

 甲子園球場(兵庫県西宮市)で5日開幕する第100回全国高校野球選手権大会に、県代表として創成館(諫早市)が出場する。春の選抜大会準々決勝で涙をのんだ悔しさをバネに、3年ぶり2度目となる夏の聖地を駆ける。

 豊富な投手陣は県大会でも力を見せつけた。相手打線や、調子に応じて左右の先発を使い分け、継投して守り抜くスタイル。決勝までの5試合で失点はわずか3。中でも背番号1を背負う川原陸投手(3年)が大きな成長を遂げた。

 継投で勝ち上がってきたおかげで疲れを残さず臨んだ決勝戦。強打を誇る海星を相手に1失点の力投を見せ、県大会でチーム唯一の完投勝利を挙げた。選手に厳しい稙田龍生監督も「100点の結果」と評価した。

 川原投手は選抜準々決勝の智弁和歌山戦に3番手で登板したが3失点。チームは惜敗しただけに「甲子園には借りがある」と、聖地でのリベンジを誓う。

 エースを支える形で、県大会3試合で無失点と好調を維持する戸田達也投手(3年)、多彩な変化球を持つ酒井駿輔投手(3年)ら4投手がベンチ入り。盛夏の大舞台で大きな“武器”となりそうだ。

    ◇      ◇

 県大会のチーム打率は2割8分8厘、総得点は27と決して高くない。だが、出塁すれば積極的に次の塁を狙い、効率よく得点する場面が目立った。

 象徴的だったのは、準決勝の佐世保工戦。九回表2死一、二塁の場面、内野安打の間に二塁走者松山隆一選手(3年)が一気に本塁へ帰還。稙田監督は「走塁のファインプレーだった」と振り返る。

 “攻撃的”走塁を陰で支えるのが三塁コーチャーを任される水野航洋選手(3年)だ。少しでも隙があれば単打や内野ゴロでも進塁を指示。「常に先の塁を狙うことが大きな1点につながり、相手への重圧になる」との意識は、チーム全員で共有している。

    ◇      ◇

 「長崎原爆の日」の9日に予定される初戦で、岡山県代表の創志学園との対戦が決まった選手たち。3日は堺市のグラウンドで約2時間、汗を流した。

 守備練習では「最終回2点リードで1死一、三塁」などのピンチを想定し、内野手と投手陣の連係・挟殺プレーを何度も確認。走塁練習では、ホームに生還する動きを繰り返した。

 選抜大会8強の成績は、チームを優勝候補の強豪として注目される立場に変えた。稙田監督は「勝負にこだわらないといけない」と気を引き締める。

 峯圭汰主将(3年)は1勝が目標だった春とは違い、こう言い切った。「日本一を目指します」

=2018/08/04付 西日本新聞朝刊=

PR

アクセスランキング

PR

注目のテーマ