次も先発へ「十分」工藤監督 遅れてきた有望株、SB松本裕が自己最長タイ7回1失点

西日本スポーツ

6回2死、オリックス・大城を中飛に打ち取った松本裕 拡大

6回2死、オリックス・大城を中飛に打ち取った松本裕

7回1死、オリックス・吉田正にソロを浴び、マウンドのロージンバッグをたたいて悔しがる松本裕 7回1失点と好投した松本裕

 ◆ソフトバンク2-3オリックス(4日・ヤフオクドーム)

 吉田正の打球が左中間テラス席に届いたのを確認すると、松本裕はマウンド上でがっくりとうなだれた。今季初登板初先発で、虎の子の1点リードを必死に守り続けて迎えた7回1死、この日103球目の外角カーブを捉えられた。「試合をつくることはできたが、7回はもったいなかった。悔しい」。同点ソロとなった1球を嘆いた。

 それでも自己最長タイの7回を投げて111球、被安打3、無四球の1失点。十分な好投だった。初回先頭から2者連続三振を奪うなどエンジン全開。最速147キロの真っすぐと多彩な変化球を丁寧に低めに集め、4回から3イニング続けて3人で打ち取った。「いい緊張感を持って試合に入っていくことができた。ストレートも変化球もしっかり腕を振って投げられた」と振り返る右腕を、倉野投手統括コーチも「このチャンスを絶対にものにするという強い気持ちが表れていた」と高く評価した。

 2015年のドラフト1位右腕は、3年目の昨季、一時先発ローテーション入りしてプロ初勝利など2勝を挙げた。昨年12月には東浜のハワイ自主トレに参加。最多勝右腕と約2週間、生活をともにし、試合中の考えや体の使い方を学んだ。さらなる飛躍が見えた今季。だが今春のキャンプで腰を痛めて出遅れ、5月にファームで実戦復帰を果たしたが、再び腰を痛めた。それでも2軍で3試合、2勝0敗、防御率0・60という好成績を挙げて1軍へ。「思ったより早く上がれた」。白星は手に入らなかったが、手応えはつかんだ。

 1日の西武戦で育成ドラフト出身では初となる初登板初先発初勝利を挙げた23歳の大竹に続き、22歳の右腕が結果を残した。松本裕の今後について工藤監督は「これからしっかり考えます。先発っていうところも十分考えられると思いますんで」と引き続きの先発起用を示唆した。連覇へ苦しい戦いが続くタカにとって、若い力の台頭は貴重な光だ。 (長浜幸治)

=2018/08/05付 西日本スポーツ=

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