どん底オリに延長負け ソフトB反攻ムードなし4位転落…貯金チャレンジ4連敗

西日本スポーツ

延長12回1死一、三塁、今宮は二ゴロ併殺に倒れる。野手は小谷野 拡大

延長12回1死一、三塁、今宮は二ゴロ併殺に倒れる。野手は小谷野

一礼して球場を引き揚げる工藤監督

 ◆ソフトバンク2-3オリックス(4日・ヤフオクドーム)

 8月反攻どころか…。工藤ホークスが悪夢の「オセロ」から抜け出せない。今季初登板初先発した松本裕樹投手(22)の7回1失点の力投も実らず、オリックスに延長12回の末に敗れて借金生活に逆戻りした。過去13試合で1勝12敗とどん底状態だった相手に白星をプレゼントし、借金1となった7月28日から●○●○●○●。貯金1に挑んだ試合は“4連敗”となり、順位も再び4位に転落。逆転V2の難易度は上がるばかりだ。

 劇的なフィナーレの予感はあっけなくついえた。1点を追う延長12回。代打川島、途中出場の高谷の連打で1死一、三塁と比嘉を攻め、今宮は初球の外角スライダーを積極的に打った。打球は中間守備の二塁正面へ飛び、4→6→3の併殺。本拠地のスタンドの歓声は悲鳴に変わった。

 「(代打や途中出場の選手が)しっかり打ってくれたことで、サヨナラのチャンスもつくれた。まあ、あと1本が出なかったんですけどね。そういうチャンスはつくったし、ああいうときの集中力は非常に良かったなと思います」

 延長10回にも1点を勝ち越されながら、代打の長谷川勇が起死回生の同点二塁打。工藤監督は延長での打線の粘りをたたえたが、最後は過去13試合で1勝12敗と「どん底状態」だった相手に振り切られた。痛い星を落とし、借金生活に逆戻りした試合後の表情はさすがに暗く沈んでいた。

 初対戦の先発ローチを打ちあぐねたことが響いた。「球種はそんなに(多い)というわけではないですけどね。変則的というか…映像と実際に打席に立つのとでは、ちょっと違うのかなとは感じた」。4回の上林と牧原の連続長短打による1点しか奪えず、工藤監督は苦虫をかみつぶした。

 シーズン途中で加入した助っ人右腕を相手に、打線は5回までに三つの併殺打で好機をつぶした。ローチは8回途中まで投げ、96球で降板。工藤監督が「見極めるまでにちょっと時間がかかった」と悔やんだように攻略の糸口を見つけられず、今季初登板初先発で7回1失点と好投した松本裕に報いられなかった。

 8月反攻へ向けたエンジンすらかからない。勝率5割で迎えた7月28日の楽天戦から、貯金を狙った試合はこれで“4連敗”だ。一日も早く上位との差を詰めないといけない状況で「オセロ状態」の一進一退を続けていては、逆転V2は夢物語となる。「明日、頑張ります」。首脳陣ミーティングなどを終えた工藤監督が球場を後にした時、試合終了から約2時間半が経過していた。 (倉成孝史)

=2018/08/05付 西日本スポーツ=