藤蔭粘り「よく頑張った」 開幕戦、星稜に反撃及ばず

西日本新聞

 第100回全国高校野球選手権大会は5日開幕し、28年ぶりの出場となった大分代表の藤蔭は開幕戦で強豪の星稜(石川)と対戦、4-9で敗れた。中盤までの大量失点が響いて甲子園での初勝利はならなかったが、石川大会で無失点だった星稜から8安打を放って終盤追い上げ、打撃の藤蔭の意地を見せた。最後まで諦めずに戦った選手にスタンドからは惜しみない拍手が送られた。

 終盤の反撃は主砲からだった。8点差を追う七回、「バットが良く振れていた」という4番の奥園颯選手(3年)がこの日、2本目の安打で出塁。堀田将吾捕手(同)も安打で続くと、2年生唯一の先発出場、朝倉康平選手が適時打を放ち、スタンドは「よっしゃー」の大歓声。地元特産の日田杉で作られた拍子木の音が鳴り響いた。

 なおも1死一、三塁。代打花岡洋平選手(3年)の内野ゴロの間にさらに1点を返した。応援団長の野球部員村山遥人さん(同)は「点差が開いても諦めてはいない」と声を張った。

 その裏は市川晃大投手(同)が3人でピシャリ。「エッサ、エッサ、アゲアゲ、ホイホイ」とスタンドの興奮も最高潮に。八回、2死二塁で奥園選手が3安打目となる適時打を放ち、5点差まで追い上げた。「まだまだ行ける」。ナインを信じて必死の応援が続いた。

 だが、反撃は届かなかった。最終回。大分大会を含めて、この夏初打席の熊懐郁祐(くまだきゆうすけ)主将(同)が代打で内野ゴロに打ち取られ、試合終了。開幕戦の緊張の中、強豪相手に奮闘した選手たちに、保護者やOBからは「よく頑張った」「お疲れさま!」との声が飛んだ。応援の生徒は「応援できて楽しかった。ありがとうと伝えたい」と選手の奮闘ぶりをたたえた。

 先発は右肘の靱帯(じんたい)損傷など1年間けがに悩まされた吉村紘輝投手(同)だった。野球部員やOBらは、この夏初めてマウンドに立った苦労人に「頑張れ」とエールを送った。父信裕(54)さんは「甲子園の大舞台でよく頑張ってくれた。持っている力を全力で出してくれた」とねぎらった。

=2018/08/06付 西日本新聞朝刊=

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