トーレス0シュートだった 鳥栖「サンドバッグ」でも浦和撃破、今季初連勝で最下位ピンチ脱出

西日本スポーツ

後半8分、頭で先制ゴールを決める鳥栖・高橋秀(左から3人目) 拡大

後半8分、頭で先制ゴールを決める鳥栖・高橋秀(左から3人目)

 ◆明治安田生命J1:第21節 鳥栖1-0浦和(11日・ベアスタ)

 サガン鳥栖が今季初の連勝を飾った。今季ホーム最多の1万9681人を前に、後半の高橋秀人(30)のゴールで浦和を破り、勝ち点を21に伸ばした。V・ファーレン長崎はアウェーで同じ被爆地の広島との「ピースマッチ」に臨んだが、首位相手に0-2で敗れ、3戦勝ちなしとなった。

■2戦連続の無失点

 攻められても、打たれても守りきる。鳥栖がようやく本領を発揮してきた。シュートを12本浴びながら2戦連続の無失点勝利。「前線からのプレスと引いて守る守備を使い分けられた」とマッシモ・フィッカデンティ監督は白星をつかんだ喜びをかみしめた。

 浦和の多彩なパスワークに防戦を強いられ、元スペイン代表のフェルナンドトーレスや元日本代表の金崎を生かせる展開に持ち込めなかった。加えて前半35分には、主将の吉田がゴールネットを引っ張る柱に左膝を強打して負傷交代した。

 球際で体を張る象徴的存在が試合途中にピッチを去るのは今季初。危機にも高橋秀に焦りはなかった。「みんな自分のためだけでなく、仲間のため、鳥栖のために走っている」。ボールを奪われても素早く自陣に戻り、カウンターを許さない。後半8分に得た左CKに高橋秀が頭で合わせて先制すると、同42分に相手FWとの1対1でGK権田が好セーブ。高橋秀は「サンドバッグ状態だったけど、耐えて耐えてワンチャンスをものにできた」と笑顔を輝かせた。

 頼みのフェルナンドトーレスがシュートゼロでまた無得点に終わったのは課題だが、リーグ戦中断明けから6試合で3失点と持ち味の堅守を取り戻したのは明るい材料。中断中の6月中旬に約10日間行ったイタリアキャンプで走り込み、夏場でも90分間戦い抜ける体力をつくったのも大きい。負ければJ1昇格後初の最下位に転落していたが、今季初の2連勝で自力残留できる15位に浮上。「方向性は間違っていない」と言い切るフィッカデンティ監督とともに、チームが本来の戦い方を取り戻した。 (末継智章)

トーレスと金崎が振り返る浦和戦

 鳥栖・フェルナンドトーレス(出場5試合目も無得点)「前半は守備的な戦いだったけど、後半になっていい試合ができた。コンビネーションは良くなっているし、コンディションもよくなっている。次の試合は自分でゴールしたい」

 同・金崎(後半15分にフェルナンドトーレスからの決定的なパスを外すも守備で貢献)「僕やトーレスが決めても負けていたら何の意味はない。勝つことが一番いいこと。鳥栖として勝つために必要なプレーをしていきます」

=2018/08/12付 西日本スポーツ=

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