沖学園、健闘に大きな拍手 V候補の大阪桐蔭に敗退

西日本新聞

 第100回全国高校野球選手権大会で南福岡代表の沖学園は13日、2回戦で北大阪代表の大阪桐蔭に4-10で敗れた。県勢は、北福岡代表の折尾愛真と初の2校出場となったがともに姿を消した。沖学園は史上初の2度目の春夏連覇を狙う相手に先制。逆転されても追い付く粘りの野球を展開。強豪相手に堂々とプレーした選手たちにスタンドから大きな拍手が送られた。

 先に甲子園を沸かせたのは沖学園だった。初戦で3安打を放った主砲の吉村脩希選手(3年)が三塁線を抜ける痛烈な二塁打で出塁。沖島和樹選手(同)の右前打の後、相手投手の暴投で先制点を挙げた。吉村選手の母祥代さん(49)は「初戦から鋭いスイングができている。ひるむことなく思い切りやって」とエールを送った。

 だが、相手は優勝候補の本命。四回に中軸の連続二塁打などで逆転を許す。野球部の稲村怜央さん(1年)は「点差が開く前に流れを取り戻してほしい」と先輩の奮闘を祈った。

 五回、甲子園で無安打の森島渉選手(3年)が流れを変えた。フルスイングの打球は大きな放物線を描いて左翼スタンドへ。母治子さん(48)は「入った」と大興奮。足のけがに耐える息子の活躍に目を細めた。

 ここまでチームを支え、エースナンバーを背負う斉藤礼投手(同)が五回から二番手で登板。勝負を挑んだが、大阪桐蔭の強力打線につかまり、点差が広がっていく。

 それでもナインはあきらめない。八回には「甲子園で絶対ホームランを打ちたい」と話していた1番阿部剛大主将(同)が左翼席へ念願の一発。父哲也さん(49)は「息子の夢がかなった」とメガホンを打ち鳴らした。

 最終回、阿部主将のバットが空を切って試合は終わった。だが、強豪相手に気後れせずに最後まで闘い抜いた選手たちが三塁側アルプススタンドに向かって一礼するとねぎらいの言葉が飛んだ。中野泰麗(たいれい)さん(2年)は「感動した。ここまで頑張った選手にありがとうと伝えたい」と話していた。

   ◇    ◇

選手のひと言

 斉藤礼選手(3年) 大阪桐蔭には、自分たちの分も勝ち続けてほしい。

 平川夏毅選手(3年) 直球を生かし、石橋投手はよく投げてくれた。

 吉田圭吾選手(3年) 大歓声にやりがいを感じながらプレーできた。

 森島渉選手(3年) 本塁打はスタンドの声援で分かった。うれしかった。

 市川颯斗選手(3年) 甲子園は楽しかった。スタンドの声援に感謝です。

 阿部剛大選手(3年) 中盤以降に強豪校との力の差を感じた。

 吉村脩希選手(3年) 勝てるかもと思ったが…。全力プレーはできた。

 三浦慧太選手(3年) 強豪相手に思い切ってやれた。悔いはない。

 沖島和樹選手(3年) 速球投手からヒット2本を打てたのは良かった。

 石橋幹選手(3年) 大阪桐蔭相手に全力で投げられた。野球は楽しい。

 竹本隼人選手(3年) 力を出し切った上での力負け。悔いは全くない。

 牧田涼太郎選手(2年) 来年、先輩のリベンジで甲子園に帰ってくる。

 高原敦彦選手(2年) 全国に通じる打撃力を磨いてリベンジをする。

 田川翔大郎選手(3年) 代走で盗塁を決めることができてうれしい。

 高塚皓嗣選手(2年) 大阪桐蔭との力の差を実感した。努力しかない。

 小泉成亜選手(3年) 勝ちたかったが、このチームでやれて幸せだった。

 柴田仁魁選手(3年) 9回に打席に立つことができてうれしかった。

 上園凱斗選手(3年) 三塁コーチャーで腕を回し続けた。楽しかった。

=2018/08/14付 西日本新聞朝刊=

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