日南学園・辰己、連続完投も散る 幼なじみとの夢追い…奈良から飛び込んだ3年間
日南学園(宮崎)が常葉大菊川(静岡)に0-3で敗れ、九州7県の計8代表が全て姿を消した。1回戦で丸亀城西(香川)を99球で完封したエース辰己凌晟(3年)が11安打を浴びながらも3失点(自責2)と粘ったが、相手エースの漢人友也(3年)に88球で完封された。主将の蓑尾海斗(3年)と中原一颯(3年)がそれぞれ2安打を放ったが、得点にはつながらなかった。常葉大菊川とは校名が常葉学園菊川だった2007年夏の3回戦以来、11年ぶりの対戦だったが、前回に続いて敗れた。横浜(南神奈川)は昨夏覇者の花咲徳栄(北埼玉)を8-6で破った。4回に6点を挙げ、3人の継投で逃げ切った。金足農(秋田)はエース吉田輝星(3年)が13奪三振の力投を見せ、大垣日大(岐阜)を6-3で下した。
■あえて奈良から宮崎に
今夏2度目の甲子園マウンドで、全国の厳しさを痛感した。「相手が一枚も二枚も上手だった」。日南学園のエース辰己が完敗を認めた。
スライダーを武器に、130キロ台前半の真っすぐとチェンジアップなどの変化球をコースに狙う力投で3失点。「自分の力を100パーセント出した。結果に悔いはない」と、この日の119球を振り返った右腕の甲子園初失点は3回だった。「自信を持って投げ込んだが、気負いすぎた」。静岡大会で打率8割を超えた1番奈良間大己(3年)に1死から二塁打を浴びるなど4連打で先制を許し、6、8回にも長打から追加点を奪われた。
初戦で99球の完封劇を演じた辰己は奈良県出身。幼なじみの奈良大付の石塚海斗主将と甲子園で戦うため、あえて県外を選び、宮崎の地を踏んだ。石塚との対戦はかなわなかったが、日南学園で新たな仲間と出会い、夢舞台で1勝をつかみ取った。「みんなが守って打って走ってくれた結果、マウンドに立ち続けることができた。甲子園と仲間に感謝してます」と晴れ晴れとした表情を浮かべた。金川豪一郎監督も「制球が良くなって冷静にコーナーが突けるようになった。よく9回投げきったと思う」と成長したエースをたたえた。
打線は中原が先頭で2安打、蓑尾もマルチヒットをマークしたが、4度の併殺でチャンスをつぶすなど相手エースの漢人に88球の完封を許し、甲子園から姿を消すことになった。まだ達成されていない宮崎県勢の全国制覇。その夢は後輩たちに託された。 (広田亜貴子)
=2018/08/15付 西日本スポーツ=






























