内川不在で緊急先発 SB長谷川勇が2ラン2発「打てんかったら崖から落ちる」

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク6-3楽天(15日・ヤフオクドーム)

 キャプテンの代役が大爆発! 長谷川勇也外野手(33)が2回に逆転の3号2ラン、6回にも4号2ランをたたき込んだ。内川の体調不良で急きょスタメンに起用されたが6月以来の3連勝に貢献。8月は打率6割超、4本塁打、12打点と絶好調だ。2カード連続勝ち越しのチームは貯金2。試合後、内川の出場選手登録抹消が決定。安打製造機の存在が再びクローズアップされそうだ。

■2回逆転V弾

 舞い上がった打球に目をやると、すぐ右の拳を力強く握った。1点を追う2回無死一塁、楽天古川の甘いチェンジアップを逃さなかった。右翼席への3号逆転2ランは、レギュラーシーズンの本拠地ヤフオクドームでは昨年6月25日の西武戦以来416日ぶりの一発。「久々のスタメンで緊張もあったが振り払う打撃ができた。ガッツポーズが出た」。クールな男から白い歯がこぼれた。

 勢いは止まらない。3点リードの6回に再び打棒を発揮した。無死一塁で古川の高めの変化球をたたき、ライナー性の強烈な打球で右翼テラス席に放り込む4号2ラン。今季2度目の1試合2発は、ヤフオクドームでは自身初だ。この日は4打点。「集中していけば体が反応する。考えると仕留めきれない。体に任せぶった切る感じでいけた」と納得の一打となった。

 緊急事態のチームを救った。8月2日の西武戦以来、今季6度目のスタメンは突然巡ってきた。6番に入る予定だった内川が体調不良で欠場。長谷川勇は試合前練習で打撃ケージに入る前に首脳陣から通達された。「入る前でよかった。代打のつもりで(練習を)やってしまうので。気持ちの問題ですけどね」。今季は代打起用が多いが、すぐ心をスタメン仕様に変えた。

 代打を重ねる経験が自身を変えつつある。「(代打の)1打数1安打は究極。だからこそ打撃の質を高めていた。打てんかったら崖から落ちるぐらいの崖っぷちの状況なんで。研ぎ澄まして出ている」。2013年に198安打を放って首位打者、最多安打に輝いたころとは異なり、右足首の手術を経験したこともあって配球を読むより体の反応を重視。「昔の形と違うけど。今持っているものでベストのスイングができている。続けていきたい」。頼れるベテランは深くうなずいた。8月は打率6割超で4本塁打。勝負の夏に状態を一気に上げてきた。

 工藤監督も賛辞を惜しまない。「素晴らしい集中力を見せてくれた。本当に長谷川君デーになった。すごい集中力だった。この試合に1打席に懸ける思いが感じられた。いい勝ちをしっかり拾えている」とたたえた。6月19日のヤクルト戦、同22、24日のオリックス戦以来の3連勝で貯金2。内川が出場選手登録を抹消されるだけに、長谷川勇の力がますます必要になりそうだ。 (山田孝人)

=2018/08/16付 西日本スポーツ=

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