競泳・鈴木に心の余裕「トイレ我慢して…」 “聡美スマイル”復活の金/アジア大会

西日本スポーツ

 ◆アジア大会 競泳女子100メートル平泳ぎ(18日・ジャカルタ)

 日本に今大会最初の金メダルをもたらしたのは、復活したヒロインだった。鈴木聡美(ミキハウス)が所属先の同僚、青木玲緒樹に0秒05差で競り勝ちゴール。記録は高速水着時代の2009年に出した自己ベスト(1分6秒32)に迫る大会新記録の1分6秒40をマークした。

 輝くメダル以上に「ロンドン以来かな」という会心のレースができたことがうれしかった。12年ロンドン五輪は3種目でメダル獲得も、その後は国際大会で表彰台なし。スピードを追い求めてパワーアップを目指した結果、本来の伸びのある泳ぎができなくなった。「練習で納得いく泳ぎができても、試合ではできない」。代名詞の“聡美スマイル”が消えた。”

 好調時の映像を見返し、「体を大きくするのではなく、持っている力をうまく生かせる体づくりが必要」と分析。多い日で1日10キロを走り込み、食事の管理で体重を昨夏から約3キロ減らした。「トイレを我慢しながら泳いで、集中力が欠けてしまいました…」と笑った予選でも1分6秒台をマーク。体の切れやスタミナばかりではなく、心の余裕も取り戻していた。

 準決勝敗退に終わったリオ五輪のレース後、すぐに現役続行を決断。家族には「まだやるの?」と驚かれたが、29歳で迎える東京五輪に狙いを定めている。「いいステップを踏めたと思う」。2年後へ、大きな弾みがついた。(伊藤瀬里加)

=2018/08/20 西日本スポーツ=

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