トーレス初ゴール 盟友イニエスタの前で 夢の競演ベアスタ熱狂 観衆1万7361人

西日本スポーツ

ゴールを決め駆けだすトーレス 拡大

ゴールを決め駆けだすトーレス

後半途中から登場した鳥栖・フェルナンドトーレス(中央)と神戸・イニエスタ(左)

■天皇杯全日本サッカー

 「夢の競演」でついに覚醒! フェルナンドトーレスが待望の来日初ゴールだ。サッカーの天皇杯全日本選手権第5日は22日、佐賀県鳥栖市のベストアメニティスタジアムなどで4回戦6試合と3回戦の残り1試合が行われ、鳥栖が神戸に3-0で快勝し、8強入りした。元スペイン代表のフェルナンドトーレスと神戸のイニエスタがともに途中出場して対戦が実現。後半39分、フェルナンドトーレスがゴールを決め、サポーターを熱狂させた。

■後半から出場

 スタジアムを揺るがす大歓声が響いた。後半39分、ペナルティーエリア左から出された福田のクロスをフェルナンドトーレスが右足で合わせた。角度のない位置から放たれたシュートはゴールポストに当たり、そのままゴール。先月16日にチームに合流して38日。みんなが待ち望んでいた初ゴールが決まった。

 「アキト(福田)が素晴らしいプレーをしてくれた。いいアシストでシュートがしっかり打てたのでゴールできた」。フェルナンドトーレスの口から真っ先に出たのは、チームメートへの感謝の言葉だった。

 この日のスタンドの観衆は1万7361人。神戸のイニエスタとの対戦を期待したファンが詰めかけた。2人ともベンチスタートだったが、鳥栖が2点をリードした後半11分にイニエスタが途中出場。その8分後にフェルナンドトーレスがピッチに立ち、スタンドのボルテージが一気に上がった。

 イニエスタが中盤で絶妙なパスを出して試合の流れを変えると、フェルナンドトーレスも何度もゴール前へ攻め上がった。ゴールを決めたフェルナンドトーレスに対抗するように、イニエスタはドリブルでゴール前へ切り込み2人の競演がスタンドを沸かせた。

■観衆1万7361人

 2人はスペイン代表としてともに戦い、2010年ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で頂点に立った。フェルナンドトーレスは「イニエスタは親友だ。日本で一緒にプレーできるのはいいこと。15歳からずっと一緒にサッカーをしている。また一緒にサッカーができて良かった」と対戦を喜んだ。イニエスタは敗戦の悔しさをのぞかせながらも「彼の日本でのキャリアがうまくいってチームも(J1)残留争いがうまくいくようにと思っている。彼は素晴らしいプレーヤー。これからもゴールを決めてチームに貢献するだろう」と初ゴールを祝福した。

 天皇杯は8強進出を決めたが、リーグ戦は16位で降格圏から抜け出せずにいる。「全員が待っていたゴール。彼が重圧から解き放たれゴールを量産することを期待している」とマッシモ・フィッカデンティ監督はさらなる活躍を期待し「次のリーグ戦でゴールを決めたい。次の試合で決められるよう頑張りたい」とフェルナンドトーレス。この初ゴールをチーム浮上の起爆剤にする。 (前田泰子)

=2018/08/23付 西日本スポーツ=