マラソン野上“チーム九州”で銀 金メダリストの金言「最後は気持ち」/アジア大会

西日本スポーツ

両手を広げ2位でゴールする野上 拡大

両手を広げ2位でゴールする野上

 ◆アジア大会 陸上女子マラソン(26日・ジャカルタ)


 終盤のスパートで銀を勝ち取った。40キロ付近。野上恵子(十八銀行)は給水を受け取ると、帽子とサングラスを外した。「気持ちを切り替えるため」。2位争いをしていた北朝鮮の選手が離れた直後、好機と捉えて一気に差を広げた。


 優勝したチェリモ(バーレーン)に25キロすぎで引き離されたが、30キロ付近の給水で25日の男子マラソンを制した井上大仁(MHPS)から「最後は気持ちですよ」と声を掛けられ「力になった」という。2人は同じ長崎市を練習拠点にしており、大会前の練習時に顔を合わせた際には「ダブル金メダルを狙いましょう」と言われた。当時は驚いたが、有言実行を果たした井上の力走も励みになった。


 井上だけではない。野上がギアを切り替えた40キロ付近で給水ボトルを渡したのは同じく男子マラソン代表の園田隼(黒崎播磨)。MHPSの黒木純監督も給水係を務めた。“チーム九州”のアシストに「心強かったし、ありがたかった」と野上は感謝した。


 現在32歳。負荷の高い練習を控え、長い距離を走るメニューを中心にすることで悩まされ続けた故障がなくなり、結果が出始めた。今大会は猛暑の中で好走。最後の2・195キロは出場選手中の最速タイムで、暑さへの適応力もありそうだ。


 「スペシャル(ドリンク)がすごく冷えていたので、何度も飲んだり、(体に)かけたりすることで体感温度が変わった」と収穫もあった。来年9月の東京五輪選考会、そして2年後の五輪本番で、ジャカルタでつかんだ自信を生かす。(伊藤瀬里加)

=2018/08/27 西日本スポーツ=

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