iPadがお供 年席で完売「シスコシート」の実力は/ヤフオクD観戦ガイド

西日本スポーツ

 2018年シーズン現在、ソフトバンクの本拠地ヤフオクドームには30もの席種がある。どの席で見るべきか? チケットを確保するには? 西日本スポーツ読者の観戦の一助にと、球団の協力を得つつ、忖度しないで座席をレビューする。今回は「シスコシート」に座ってみた。

 ※各項目は5点満点

快適さ ★★★★

 通信機器のシスコシステムズの名が冠されたエリア。球場隣接のヒルトン福岡シーホーク、公式グッズ店ダグアウト前を過ぎた辺りの「スーパーゲート1」からエレベーターで5階へ上がって入る(入り口は3階レベル)。ペアになっているシートの仕様は、普通の内野席に比べて座面の広さが2割増し、背もたれは倍に迫るハイバック。座り心地に加え、並んだシート間のちょっとしたテーブルも便利だ。

 最大の特徴は1人1台の備え付けiPadで、パ・リーグ全試合のネット中継や、チームの情報が見られる。iPad用とは別に、1席にコンセントが2口あるのもありがたい。座席後方、エリア中央には6面モニターがあり、目の前のソフトバンク戦のほか、パ・リーグの試合が同時に流れている。

 ビュッフェ形式の食事付き。ホットコーヒー、ウーロン茶、オレンジジュース以外のドリンクは別途料金で、もちろんアルコールも売っている。もとはボックス席だった区画で、トイレなどの設備グレードはコンコースより少し高い。この席への来場者しかいないのでトイレは行列知らず。授乳室、喫煙室あり。

観戦体験 ★★

 ここのコンセプトは「タブレット端末の情報で試合観戦を充実させる」だと思うのだが、それを前提とすると、厳しい評価になった。

 あれだけの客を迎えながら、無線LANはそれなりの通信速度をキープしている方だろう。問題はiPadの動作が「もっさり」していること。旧式の30ピンコネクタからも分かるように2011年発売のiPad2で、性能、画面とも、今のタブレットやスマホを触っている人には物足りないはずだ。

 試合途中から端末を触る人が徐々に減り、自前のスマホを取り出す人が増える。「Wi-Fiのパスワードを教えてほしい」というリクエストが多いと聞いてうなずけた。ちなみに、ここの無線LANはソフトバンク端末専用で、パスワードを教えてもらう仕組みではない。

 入っているホークス情報アプリは誰でも無料で入手できるもの。スポーツ紙のアプリは挙動が落ちつかず、もう提供元がニュースを配信していないのかもしれない。他には、ちょっと遊べるホームラン競争と、ファミコンレベルの野球盤ゲーム。あとはプロ野球情報サイトのブックマークだけで、中には旧サイトの名前で保存されたものもあり、ちょっと残念な気分になった。

打球の危険度 (★0)

 ずっとiPadを見ていても危なくないぐらい。

価格 ★★★

 ペアでの販売。変動制で、1人あたり7000~8500円。バックネット裏の「〈みずほ〉プレミアムシート」S席に匹敵する価格設定だ。

 巨大電光掲示板の端が視界にかかる席は、公式に「見切れ席」として半額で販売されている(イープラス限定。試合によっては設定なし)。全128席中12席に適用されている。

 ちなみにiPad、コンセント、座席がなく、カウンターテーブルと腰掛けられるバーだけの「シスコスタンディングシート」もある。こちらは3000~4300円の設定。

レア度 ★★★★★

 年間指定席で完売。イープラス限定で、定価の半額で販売されている見切れ席チケットのみ入手できる(試合によっては設定なし)。

 総評:座席自体は悪くないのに、肝心のiPadが物足りない。画面の左上、つまり一番目にソフトバンクグループの企業情報アプリ「SBG」が鎮座。入れるなとは言わないが、ちょっとぶしつけに映る。

 試合中に後ろを向いて6面モニターを見る人や、座席後方のバーテーブルを使う人の姿もほとんど見られない。この辺りを削って、iPadを中身も含めて再整備すれば…と思うが、年間指定席で完売とあれば、そのままなのも仕方ないのだろうか。

 もっとも、買えるは半額の見切れ席だけ。ペア食事付き7500~8500円は悪い条件ではない。見切れ席でも見切れ具合はいろいろ。電光掲示板が全体の半分ぐらいしか見えないのは確かだが、グラウンドへの視界がさえぎられてしまうのは3列目44番、2列目46番、3列目45、46番ぐらいだと感じた。

 ※読者の方のヤフオクドームでの試合観戦中の事故、また試合観戦に関係するその他のトラブルについて、西日本新聞社では一切の責任を負いかねます。

=2018/08/27 西日本スポーツ=

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