ソフトB石川「複雑な気持ち」チーム単独トップ11勝 “第2先発”充実

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク7-0ロッテ(29日・ヤフオクドーム)

 クリーンアップを10球でねじ伏せ、試合の流れを変えた。スコアレスの6回、石川は2番手でマウンドに上がった。5回まで無失点に抑えた松本裕の好投をふいにすることはできない。「一球一球全力で、テンポを出していこう」。

 3番中村には4球すべて直球を選択して150キロで中飛、4番井上も真っすぐで遊ゴロ。過去2試合で5安打を放っていた5番角中もまた151キロ直球で押し込んで遊邪飛に打ち取った。

 その直後、チームは一挙5点のビッグイニングをつくり試合を決めた。チーム単独トップとなる11勝目の権利を手にした瞬間、ふと後ろめたさもこみ上げてきた。

 23日の日本ハム戦(東京ドーム)。1点リードの6回2死三塁、3番手でマウンドに立ったが適時内野安打で同点とされた。その後にチームが勝ち越したことで自身初の10勝目にチーム最速で到達したが、結果的に先発武田の勝ち星を消してしまい、素直に喜べなかった。

 この日は最速153キロで直球の球威も戻り、イニングをまたいだ7回も死球を一つ与えただけで得点を許さなかった。それでも「複雑な気持ち。でも、とにかくチームが勝てばいいです」とまだ手放しで喜ぶことはできない。先発と中継ぎ、互いの気持ちが分かるからこそだ。

 8回は、23日の日本ハム戦を最後に中継ぎへ配置転換された武田が登板。「いい流れで来たので乗って行けた」と走者を出しながら1回を無失点に抑えた。救援で通算100勝を挙げた中田を含め「第2先発」が充実。倉野投手統括コーチは「すぐスイッチできる安定感がある。これからは先発が崩れたら引っ張らない。重要な役割だし、頼りにしている」と信頼を口にする。

 9連勝中は全試合で、勝ちパターンの投手を投入する盤石リレーだった。休養日前に勝ちパターンの救援陣を投入せず、勝利したのは大きな意味を持つ。「今後も見据えて、なるべく温存できるようにしたいと思っていた」。工藤監督の狙いがはまった継投。再び連勝街道をひた走る準備が整った。 (鎌田真一郎)

=2018/08/30付 西日本スポーツ=

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