柔道大野「俺は逃げねえぞ」 五輪王者の意地…11分超の死闘制した内股/アジア大会

西日本スポーツ

韓国選手を果敢に攻める大野(青の柔道着) 拡大

韓国選手を果敢に攻める大野(青の柔道着)

 ◆アジア大会 柔道男子73キロ級決勝(30日・ジャカルタ)

 意地で放った得意技が報われた。ゴールデンスコア方式の延長戦までもつれ込んだ男子73キロ級決勝。大野将平(旭化成)の内股は、映像を見返したジュリー(審判委員)によって技ありとなった。「ここで引いたら東京五輪の道がなくなる。自分の内股を信じた」。合計11分超に及んだ紙一重の勝負を制した。

 決勝で闘ったのは世界選手権で2度の銅メダルを獲得した安昌林(韓国)。大野は試合の途中で相手が得意な左組みに変えた。「俺は逃げねえぞ、と」。最後も左の釣り手を持ち、右の内股をさく裂させた。

 金メダルを獲得したリオデジャネイロ五輪から2年。「柔道家大野将平は一つの完成形を見た」。圧倒的な強さでの五輪2連覇を狙うため、母校の天理大で重量挙げを指導するシドニー五輪重量挙げ男子56キロ級代表の菊妻康司氏からバーベルを使った体の鍛え方を学ぶなど、畳の外でも力強さを求めた。

 「我慢強く闘えたのは大きな収穫。人間として熟練、習熟した」。昨年の世界王者の橋本壮市(パーク24)に、五輪王者が大きな重圧を与えた。(末継智章)

=2018/08/31 西日本スポーツ=

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