東京五輪へ弾みの「金75個」 競泳、陸上が躍進 暑さ対策でも成果/アジア大会

西日本スポーツ

閉会式で、日本の旗手として入場する池江(手前左) 拡大

閉会式で、日本の旗手として入場する池江(手前左)

 ジャカルタ・アジア大会が2日に閉幕し、日本は金メダル75個を含む計205個のメダルを獲得した。金メダル獲得数では1994年の広島大会以来、6大会ぶりに韓国を抑えて2位。史上最多30個の金を目標に掲げる2年後の東京五輪に向けて弾みがつく好成績に、「予想をはるかに上回る」と日本選手団の山下泰裕団長は声を弾ませた。

 躍進が目立ったのは、前回から7個増となる19個の金メダルを獲得した競泳だ。18歳の池江璃花子(ルネサンス)は日本勢史上最多の6冠を達成。大会最優秀選手(MVP)にも選ばれた。競泳陣は事前の情報から東京五輪の競泳の日程が10日間となる可能性を想定し、今大会と直前に開催されたパンパシフィック選手権の計10日間を疲労回復などのシミュレーションと捉えて準備してきた。奥野景介コーチは「ベスト更新率や日本記録数などで一定以上の評価ができる」と振り返った。

 陸上も金6個を獲得。前回の3個から倍増し、当初の目標だった4個を上回った。マラソン、競歩では東京五輪を想定した暑熱対策も成果を上げ、麻場一徳チームリーダーは「来年の世界選手権(ドーハ)、東京五輪に向け、第1段階としてはいい形で踏み出せたのではないか」と総括した。

 前回の仁川大会で苦戦した団体球技も健闘した。ホッケーは男女とも初めて頂点に。2020年を見据え、ともに外国人監督を招聘(しょうへい)し、海外遠征を重ねてきた成果を出した。サッカー女子は2大会ぶりに頂点に立ち、東京五輪世代のU-21(21歳以下)日本代表で臨んだ男子は2位だったが、決勝ではオーバーエージ枠を使ったU-23の韓国に善戦した。

 直後の世界選手権と代表を分けた柔道は女子の金メダル6個に対して男子は同2個。男子では判定を巡って井上康生監督が抗議する場面もあり、「多くの課題が残る、厳しい戦いだった。ルールも含めて準備不足だった」と悔しがった。レスリングの金メダルは男子の1個のみ。「お家芸」で金を量産できなかったことは反省材料だ。

 空手やスポーツクライミングなど、東京五輪の追加種目が好成績を挙げたのは明るい材料。各競技団体は今大会の結果を分析、検証し、東京の戦いに生かさなければならない。(伊藤瀬里加)

=2018/09/03 西日本スポーツ=

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