柳田「プロで一番強い風」 試合開始4分前に中止 試練のラスト12連戦に?

西日本スポーツ

強風で試合が中止となりファンサービスする柳田(中央)ら両軍の選手 拡大

強風で試合が中止となりファンサービスする柳田(中央)ら両軍の選手

 思わぬ難敵が工藤ホークスに立ちはだかった。台風21号の影響による強風で4日のロッテ戦は試合開始直前に中止が決まった。最近14試合を13勝1敗。4連勝の勢いに「待った」をかけた今回の試合の代替は10月7日に組み込まれ、最終盤が12連戦となる可能性が高くなった。この日は首位西武が勝ち、ゲーム差も4・5に広がったが、“向かい風”に微動だにせず、逆転Vを目指して突っ走る。

 関西地方を中心に猛威をふるった台風21号が、破竹の勢いに乗る工藤ホークスに「待った」をかけた。ロッテ戦のプレーボール約4分前。国歌斉唱も終わり、両監督がメンバー表の最終交換を行おうとしたところで、強風による試合中止が発表された。

 この日は試合前練習中から風速15メートル前後の強風が左翼方向から本塁方向へ吹き続けていたが、開始直前には中堅ビジョンに表示された風速が「20」を超えた。ZOZOマリンスタジアムの最寄り駅「海浜幕張駅」があるJR京葉線も、午後6時ごろに上下線ともに運転見合わせを発表。両軍ともに試合開始に備えて集中力を高め、スタンドにはすでにファンも駆けつけていたが、安全を考慮し、開始直前での中止が決まった。

 「楽しみに来てくれたファンの方もいたのでやれなかったことは残念ではありますけど、けがであったりを配慮しての中止ということなんで」。最近14試合を13勝1敗と勢いに乗るチームにとっては何とも歯がゆい“風入り”にはなったが、工藤監督は冷静に中止を受け止めた。

■JRも運転見合わせ

 投打ともに安定した戦いを続けているだけに、これで今の勢いが止まる可能性は低いが、最終盤には試練を迎えることになる。この日のロッテ戦の代替日程は、現時点で10月7日に組み込まれることが濃厚。先月8日の同戦も雨天中止になっており、9月27日の西武戦(メットライフドーム)から、10月8日のロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)まで移動も絡んでの12連戦を戦うことになる。

 「それ(12連戦)も致し方ないかなと。そこはちゃんと受け止めて、連戦になったとしても僕らがやっていくことは変わらない」。指揮官はジタバタすることなく、この日先発予定だった東浜をスライドさせず、5日からは予定通り松本裕、大竹の若手を先発させることを決断した。

 中止発表直後には強風の中でも応援に駆けつけてくれていた左翼席のタカ党のもとへ足を運びお礼のあいさつ。逆にファンから「頑張れ! 頑張れ! 工藤!」とエールも送られた。「シーズンが終わるまで一つずつ勝てるゲームをしっかりやっていく。そこに向けて明日はしっかりやっていきたい」。工藤ホークスも、今の“風速”を保ったまま、必ず歓喜のゴールテープを切る。 (倉成孝史)

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■柳田「プロで一番強い風」

 柳田が心新たに、きょう5日のロッテ戦に臨む。8月21日の日本ハム戦から11試合連続安打中だが、台風の影響で“小休止”。「中止は仕方がないですね。きょうは自分がプロに入って一番強い風だった。打席でも影響があったと思うし、プラスに捉えたい」と前向きだった。

=2018/09/05付 西日本スポーツ=

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