国士舘大・矢野2冠挑む 9日関東学生剣道 「福大大濠での経験があって今の私がある」

西日本スポーツ

個人に続き、団体でも大学日本一を目指す国士舘大の矢野 拡大

個人に続き、団体でも大学日本一を目指す国士舘大の矢野

■親子3代で剣士

 7人制の男子団体で争う剣道の全日本学生優勝大会(10月28日・大阪市)の予選を兼ねた関東学生優勝大会が9日、東京・日本武道館で開催される。7月にあった個人戦の全日本学生選手権との「2冠」を狙うのが、国士舘大の矢野貴之主将(4年・福岡大大濠)だ。

 祖父の博志さんは国士舘大の元監督で、父の雅之さんも国士舘大の卒業生。矢野は博志さんが指導する道場で剣道を始めた。付属の国士舘中で3年間を過ごし、高校は「何も知らない環境に一人で向き合いたかった」と九州での“武者修行”を選んだ。中学3年時、福岡大大濠高は竹ノ内佑也を中心に玉竜旗と全国総体の2冠を達成。竹ノ内への憧れも抱いた。

■九州で武者修行

 「大濠での経験があって今の私がある。勝負への執念を学んだ」。同校では1学年上で、2013年の玉竜旗決勝で逆転4人抜きした梅ケ谷翔らと切磋琢磨(せっさたくま)。引き技などを習得し、攻めの幅を広げた。

 全日本学生選手権の直前には約2週間、教育実習で母校に戻った。2年時の関東学生選手権で優勝して以降は故障もあって結果を残せず、苦しんでいた。模索を続ける中、後輩たちと高校時代と同じ稽古をこなし、「原点に戻ることができた」と吹っ切れた。全日本学生選手権決勝で決めた2本は、いずれも高校時代に磨いた引き技だった。

 集大成の秋。「目標は日本一。関東大会は全国につながる内容になれば」。個人日本一のプライドと、主将の責任感をにじませた。 (伊藤瀬里加)

 ◆矢野貴之(やの・たかゆき)1996年8月28日生まれ。東京都出身。3歳から「矢野剣道教室」で剣道を始め、小学1年から「永山剣友会」に所属。国士舘中3年時に全国中学校大会の個人、団体に出場。福岡大大濠高では入学直後からメンバー入りし、2年時に玉竜旗大会優勝。卒業後の進路は警視庁を希望している。174センチ、76キロ。

=2018/09/08付 西日本スポーツ=