西武35年ぶりクリーンアップ3連発 辻監督も驚嘆「すごい打線だ」

西日本スポーツ

 ◆楽天3-4西武(24日・楽天生命パーク宮城)

 西武が驚異的なアーチ攻勢で優勝マジックを6に減らした。4回に浅村栄斗内野手(27)、山川穂高内野手(26)、栗山巧外野手(35)のクリーンアップに3者連続弾が飛び出し、同点の延長10回には中村剛也内野手(35)が決勝弾。連勝を今季最長の9に伸ばした。中軸の3者連続弾は球団では2番から4連発した1983年以来の快挙。最短優勝決定日は28日の2位ソフトバンク戦。6ゲーム差で追うライバルとの直接対決までこのまま突っ走る。

■失策3人ミス帳消し

 鮮烈すぎる3本のアーチは優勝への懸け橋だ。西武のクリーンアップが球団では35年ぶりとなる3者連続弾という離れ業をやってのけた。「3連発なんてそう出るもんじゃないよ。すごい打線だ」。辻監督が驚嘆の笑顔を浮かべた。

 1点を追う4回だ。先頭の浅村が藤平の高め真っすぐを捉え、右翼席へ30号ソロ。プロ10年目で初の30本到達に「打球が上がりすぎたと思ったけど、感触はそこそこよかった」とうなずいた。

 主将の一撃からわずか5球で2発続いた。山川は2球目の真っすぐをフルスイングではじき返し、左翼席へ勝ち越しの44号ソロを突き刺した。仕上げは8号ソロの栗山。「3連発は頭にあった。何とか続いていけるように」との思いを乗せ、3球目のストレートを右中間席に放り込んだ。

 これぞ西武打線の真骨頂だった。3回、山川は一ゴロをファンブルして先頭の出塁を許すと、その後の1死二塁で浅村が二ゴロを後逸、先制点を許していた。辻監督が命名した“獅子脅し打線”は常に上を向こうとするししおどしが由来。守備のミスにも上を向き、バットで取り戻したのは強い精神力の証明だった。決勝弾を放った中村も7回に三ゴロを二塁に悪送球して同点につなげられていた。「エラーを取り返すには打たないといけない。それぞれ思うところはあったはず」。チームの思いを浅村が代弁した。

■直接対決まで連勝だ

 浅村は30本と100打点をクリアし、打率も現在3割1分5厘。毎年の目標に掲げる「3割、30本、100打点」に手を掛けた。球団の達成者は2003、06年のカブレラのみで日本人では初。「目標にしていた数字。本当にうれしい」。3部門ともキャリアハイが狙える充実ぶりは、強力打線の象徴的存在だ。

 ホークスが追いすがるため、今季最長9連勝にも安心感はない。辻監督も「こっちは一戦必勝しかない。(マジックを減らすのに)勝ちしか計算してない」と気を引き締めた。最短優勝は28日のソフトバンク戦。直接対決で引導を渡すまで、大型連勝を終わらせない。 (松田達也)

■立花、スティーブ、田淵、大田以来

 西武のクリーンアップが3者連続本塁打を放ったのは、1983年6月28日のロッテ戦(西武、現メットライフドーム)以来。この時は「4者連続」だった。0-0の3回、2番立花(現ソフトバンク打撃コーチ)が右越えの4号先制2ラン。3番スティーブが右越えの12号ソロで続き、4番田淵が中越え26号ソロ、5番大田も右越え11号ソロを放った(投手は全て右腕の仁科)。試合は西武が14-2で快勝。俳優の沖雅也が東京・新宿のホテルから飛び降り自殺をした日だった。

 また西武は今年3月23日のDeNAとのオープン戦(メットライフドーム)でも初回に浅村、山川、中村のクリーンアップが3者連続本塁打を放っている。

■あるぞ20年ぶり本拠地V

 マジックを6に減らし10年ぶりの優勝へ前進した西武が、20年ぶりとなる本拠地胴上げへの“条件”をクリアした。残り10試合の西武は最短優勝が28日で、本拠地メットライフドームではマジック対象のソフトバンクを迎える27日からの3連戦が最後。その直接対決の前は両チームとも25日の1試合だけで、西武は同日の結果次第でマジックが消えても、27日から3連勝すれば本拠地での優勝が実現する。

 西武は1997、98年に西武ドーム(当時)で優勝を決めた後は、2002、04、08年といずれも敵地(02年は宿舎)での胴上げだった。

=2018/09/25付 西日本スポーツ=

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