大隣引退 難病克服、タカ時代2014年に神懸かり的活躍 新天地では復活ならず

西日本スポーツ

 ロッテは25日、大隣憲司投手(33)と岡田幸文外野手(34)が今季限りで現役引退すると発表した。

 オフにソフトバンクを自由契約となった大隣は、今季ロッテにテスト入団し、先発で1試合に登板し0勝1敗。球団を通じ「12年間のプロ野球生活、温かいご声援ありがとうございました。順風満帆なプロ野球人生ではありませんでしたが、色々な方々に支えられてここまでやってくることができました。心より感謝しております。本当にありがとうございました」とコメントした。

 近大から希望枠で2007年にソフトバンク入団。その能力の高さから「近大の江夏」の異名を取ったサウスポーは、08年と12年に2桁勝利を挙げながら、故障も多く、浮沈の大きいキャリアを過ごした。

 13年は日本代表としてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した後、シーズンで腰痛が頻発。難病の黄色靱帯(じんたい)骨化症であることが判明し、6月に手術を受けた。同年10月のみやざきフェニックス・リーグ(秋季教育リーグ)で実戦復帰。それでも1軍復帰は術後1年超が経過した翌14年7月だった。

 ここから神懸かり的な活躍を見せた。オリックスとデッドヒートを繰り広げていたチームは7月下旬、本拠地でオリックスと首位攻防3連戦。初戦で首位奪還に成功、2戦目も勝つと、3戦目の同27日は大隣が復帰後初先発した。結果は7回1失点の白星。黄色靭帯骨化症から復帰して勝利した初めての例となった。

 2位オリックスに3.5ゲーム差をつけて迎えた9月16日、敵地での直接対決3連戦の初戦で、今度は2年ぶりの完封勝利を挙げる。その後チームの失速もあり、決着は10月2日のレギュラーシーズン最終戦まで持ち越し。ゲーム差なしの首位で迎えた一戦でも6回無失点で、自身に勝敗はつかなかったが、チームのサヨナラ勝ちでの優勝決定につなげる。

 クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第1戦では、8回途中2失点でリードを許して降板も、チームが逆転サヨナラ勝ち。日本ハムの驚異的な粘りに遭い、これも決着は最終第6戦までもつれたが、7回無失点で白星を挙げ、日本シリーズ進出に貢献した。

 阪神との日本シリーズでは第3戦に先発し、7回無失点で自身初のシリーズ勝利。第5戦でチームが日本一を決めると、ナインから胴上げされた。

 15年はシーズン初登板で完封するなど上々の滑り出しだったが、左肘痛で離脱し手術を受けた。16、17年は1試合登板にとどまり、ロッテへ移籍。今季唯一の1軍登板、5月2日のソフトバンク戦は2回途中7失点で黒星だった。

 プロ通算12年の成績は140試合(127先発)登板、52勝49敗0セーブ、650奪三振、防御率3.36。

=2018/09/25 西日本スポーツ=

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