女子バレー左のエース長岡復活 昨年3月左膝大けが 中田監督「平然と乗り越えろ」

西日本スポーツ

 2016年リオデジャネイロ五輪のバレーボール女子でエースとして活躍した長岡望悠(27)=福岡県みやま市出身=が、左膝の大けがを乗り越え、29日開幕の世界選手権で約2年ぶりの世界レベルの大会に臨む。今夏のジャカルタ・アジア大会で約2年ぶりに国際大会に復帰。今秋の久光製薬からイタリア1部の強豪イモコへの移籍も決まった。日本が誇るサウスポーは20年東京五輪へ、さらなる進化を目指す。 (伊藤瀬里加)

■今夏ア大会4位

 リオ以来となる世界との戦いに、長岡は喜びをかみしめた。

 「自分はバレーボールしかできないと思った。精いっぱいプレーできるのは、すごく幸せ」

 昨年3月、プレミアリーグの試合中に左膝を負傷。前十字靱帯(じんたい)断裂で手術を受けた。1年を超えるリハビリ生活を経て、今春の黒鷲旗で実戦復帰。アジア大会で約2年ぶりの国際大会出場を果たした。

 けがの後すぐ、久光製薬時代から指導を受ける日本代表の中田久美監督から電話で「平然と乗り越えろ」と激励された。現役時代に右膝靱帯断裂を経験した指揮官が込めた「つらくても周囲に見せるな」というメッセージ。恩師の言葉に長岡は「背中を押された」という。治療やトレーニングに励み、負担の少ない体の使い方も学んだ。

 国立スポーツ科学センター(東京)でのリハビリではサッカー元日本代表の清武弘嗣(C大阪)らとも交流。「活躍を見ると自分も頑張ろうと思える」と刺激を受ける。アジア大会は4位。「連日の試合でも体は戦い続けられたが、プレーでの反応のレベルがまだ低い」と現状を確認した。

 競技人生最大の苦難を乗り越え、大きな決断も下した。世界の有力選手が集まるイタリア1部リーグのイモコへの移籍。昨季のリーグ覇者で欧州チャンピオンズリーグにも出場する強豪だ。「レベルの高い選手も多い。それだけ学ぶことも多い」。東京五輪も見据え、厳しい環境で己を磨く。

 貴重なサウスポーで最高到達点308センチは今回の日本代表でトップ。攻撃専門のポジション「オポジット」で得点源として期待される。「世界選手権ではチームとして輝いている姿をファンの皆さんにお見せしたい」。メダル獲得を目指す中田ジャパンを、よみがえった大黒柱が引っ張る。

 ◆長岡望悠(ながおか・みゆ)1991年7月25日生まれ。福岡県みやま市出身。山川東部小2年でバレーボールを始める。山川中を経て進学した東九州龍谷高(大分)では、2009年に全国選抜優勝大会、全国総体、国体の「高校3冠」を達成。全日本選手権でも高校生チーム初の4強入り。卒業後の10年、久光製薬に入社し、12~13年、15~16年にプレミアリーグMVP。12年に日本代表初選出。179センチ、64キロ。

=2018/09/29付 西日本スポーツ=

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