ソフトB、西武・菊池に初白星献上M1 工藤監督「目の前の胴上げ絶対させない」

西日本スポーツ

西武に敗れ球場を後にする工藤監督 拡大

西武に敗れ球場を後にする工藤監督

 ◆西武5-3ソフトバンク(28日・メットライフドーム)

 菊池に通算19度目の対戦で「初白星」を献上し、工藤ホークスが絶体絶命の窮地に追い込まれた。メットライフドームを苦手とする千賀が山川と中村に痛恨の2発を浴びて7回途中5失点で降板。打線は3回に柳田、中村晃の適時打などで3点を奪ったが、その後は打倒ホークスに燃える左腕に力で抑えられた。8年ぶりの西武戦負け越しも決まり、12連勝の宿敵の優勝マジックは「1」。きょう29日、西武の20年ぶり本拠地Vだけは見たくない…。

■千賀7敗目…

 獅子に追い詰められ、崖にかかる指は“あと1本”だけになった。メットライフドームの長い階段を上った工藤監督は、報道陣からの問い掛けに約40秒間も沈黙。続く質問にも約50秒間言葉が出なかった。険しすぎる表情で唇をかんだ就任後初めての姿は、この敗戦の意味を物語っていた。

 「内容よりも絶対勝たないといけなかった」と言葉を絞り出した一戦。10年ぶりのVへ突き進む宿敵に、花を持たせるような負け方となった。過去18度の対戦で一度も白星を許さなかった「お得意さま」にホークス戦初白星を献上。相性の良さを生かせなかった。

 初回に千賀が山川に3ランを浴びたものの、打線は3回に3連打を含む5安打を集中して同点。柳田がバットを折りながら適時内野安打を放ち、中村晃も左前に適時打を運んだ。簡単に試合を振り出しに戻したように見えたが、その後は左腕の気迫に屈した。

 同点の5回は無死一、二塁の絶好機から柳田、デスパイネ、中村晃が凡退。中村の2ランで勝ち越された直後の7回は、川島が151キロで一ゴロ、グラシアルも150キロで一邪飛に倒れた。頼みの柳田も最後のギアを上げた155キロで二ゴロに打ち取られた。

■一時は同点に

 9回は抑えのヒースに対し、明石、長谷川勇、福田と3人の代打攻勢を仕掛けて死力を尽くしたが、7連勝で乗り込んだ敵地で痛恨の連敗。西武戦の8年ぶり負け越しも決まり、宿敵の優勝マジックは「1」。29日にも連覇への道が絶たれる状況となった。

 29日は負けるか引き分ければ西武の10年ぶりのリーグ優勝、しかも20年ぶりの本拠地胴上げを目撃することになる。球場から宿舎に戻るバスに乗り込む直前。工藤監督は悔しさを押し殺し、振り絞るようにファイティングポーズを取った。

 「ここで終わりではない。明日もあるし、みんなで何が何でも目の前で胴上げは絶対にさせない。強い気持ちを持って戦わないと。相手は勢いに乗っているけど、そこは再度みんなに伝えて、明日は本来のホークスの形をしっかり取り戻せるように頑張ります」

 絶体絶命の窮地に追い込まれたのは確かだが、目の前で獅子を歓喜させるわけにはいかない。2年連続日本一を目指した昨季の王者が、今季最後のメットライフドームで意地を見せる。 (倉成孝史)

=2018/09/29付 西日本スポーツ=

PR

アクセスランキング

PR

注目のテーマ