ソフトバンク10得点で連勝 サブマリン高橋礼CS浮上

西日本スポーツ

プロ2度目の先発で4回1安打無失点の高橋礼 拡大

プロ2度目の先発で4回1安打無失点の高橋礼

お立ち台でガッツポーズを決める高橋礼

 ◆ソフトバンク10-2ロッテ(3日・ヤフオクドーム)

 サブマリンが短期決戦に猛烈アピールだ。約5カ月半ぶりに先発したルーキー高橋礼投手(22)が4回を無失点。スピードアップした真っすぐを軸に、変化球を織り交ぜて打者をバッタバッタ。クライマックスシリーズ(CS)に向け工藤監督も起用法に含みを持たせるなど、プロ2度目の先発となったサブマリンがキーマン候補に急浮上だ。打線も9月12日の楽天戦以来、17試合ぶりの2桁得点で2連勝とした。

 タカのサブマリン高橋礼が先発で真価を示した。4番から始まる上位打線を迎えた2回。4番井上をスライダーで中飛に打ち取ると、5番角中は直球、6番安田はシンカーで遊ゴロに仕留めた。浮き上がるような最速142キロの直球を軸に、変化球を巧みに織り交ぜ封じた。4回に打球が左足に直撃しても動じることはない。「次につながる。CSが始まるので照準を合わせていきたい」と喜んだ。

 4回を1安打に封じて無失点の好投。予定の60球が迫り降板したため、プロ初勝利の権利まで1イニング足りなかった。それでも、初のお立ち台に呼ばれるにふさわしい内容だった。「マウンドより緊張しました。夢のようなところに立たせてもらった。次は初勝利の時に」と初々しく誓う。

 デビュー戦だった4月22日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来、2度目の先発マウンド。前回も4回を投げたが結果は3失点で敗戦投手になった。悔しさをバネに、135キロ前後だった直球を懸命に磨き上げた。

 手首を鍛えるなどしたほか、腕の位置を少しだけ上げた。下半身の力をよりスムーズに球に伝えることができるようになって、速度が増した。「140キロ前後を投げられるようになったのは大きいですね。最初の先発と同じ投球にはならないと思う」と、自信を持って挑んだ一戦で有言実行の力投。半年間の成長ぶりを本拠地で披露した。

 迫るCSに向け、チームに明るい材料だ。初勝利を目前にして、今後を見据えて球数制限を優先させた工藤監督は大きな期待を寄せる。「長い回もいけるというところも、また証明できた。もう一度少し投げてもらう予定にはしている」と今後の先発起用を示唆した。

 中でも西武戦では敵地での16日のカードで、中継ぎ登板して3回1/3無失点と好投したばかりだ。他球場に比べてマウンドが低く感じやすいとされる、ファイナルステージの舞台メットライフドームと下手投げの相性についても、指揮官は「前に投げた時も、ロングでいい投球をしてくれた。すごく期待はしてますよ」と話す。一躍、打倒西武のキーマンに浮上した形だ。

 この試合は背番号「28」の前任者だったロッテ大隣の引退試合でもあり、くしくも先発同士で顔を合わせた。ポストシーズンでも強さを発揮していた偉大な先輩の前での力投。「恥じない投球をしていきたい」。後継者はさらなる躍動を誓った。 (山田孝人)

=2018/10/04付 西日本スポーツ=

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