中川 地元記念2度目V 開設68周年記念 【久留米】

西日本スポーツ

 久留米競輪場で繰り広げられてきた熊本競輪のG3開設68周年記念「火の国杯争奪戦in久留米」(優勝賞金360万円)は21日、最終12Rで決勝戦が行われ、中川誠一郎(39)=熊本・85期・S1=が8番手から上がり10秒8のBS捲りで優勝した。中川のG3制覇は、8月の松戸記念以来7度目。2着は関東4車の番手から抜け出した平原康多、3着には平原マークの芦沢大輔が入った。6Rの単発レース「エボリューション」は、佐々木豪(22)=愛媛・109期・S2=が捲りで制した。4日間の車券売上額は50億2600万円(目標額53億円)だった。

■ヒーロー

 中川の豪脚がうなりを上げ、ゴール寸前で平原をとらえた。本人もゴール直後は勝利が分からなかった。「よく届きました」とホッとした笑顔で振り返った。

 最内枠を生かし、スタートで中団を狙ったが、失敗して8番手になった。それでも「冷静でした。(中団の関東勢が)動くのは分かっていたので、前を切るつもりはなかった」とどっしり構えた。「リラックスしていた。神山さんが離れたのも、平原が行ったのも分かった。(仕掛けは)あそこしかないところ」と、8番手から全てを把握して、捲り勝負に賭けた。

 熊本地震のあった2016年以来、2度目の地元記念V。だがともに、久留米での代替開催だ。熊本競輪の再開は決定したが、その時期は未定。「熊本を走るまではしっかり頑張らないと。そこまでは上位に食らいついていく」。不惑を前に、火の国の第一人者として、意を決している。

 今年のグランプリは、第70回日本選手権を制した静岡バンクで初開催される。切符を得るには、来月の競輪祭での優出が絶対条件だ。グランプリに「出たいんですが、今年のG1ではことごとく失敗している。意識し過ぎている」と反省。「一年で一番気合が入る」という地元記念でも、この日の決勝では冷静に立ち回った。競輪祭でも末脚を爆発させて、2度目のGP出走へ駆け込む。 (野口)

 平原康「3半で佐藤さんと軽くぶつかってスピードが落ちたが、自分の力は出し切った」

【決勝戦VTR】

 新山-佐藤-和田、横山-平原-芦沢-神山、中川-小倉で周回。赤板1半で横山が仕掛けたが、新山が突っ張りきって逃走。横山は再度4番手に入って2角捲りを放ったが不発で平原が自力発動。中川は絶望的な8番手から、その外を捲ってV。

■佐々木S級初V エボリューション

 6Rのエボリューションは、佐々木豪が捲りで制した。4番手で周回したが、打鐘4角で前にいた利根正明と山本伸一がスパート。両者を追走しながら2角から踏み上げた。3角からは山本の猛抵抗にあったが「横に締め込むことができないルールなので、外々で我慢して最後の下りで伸びるのを信じた」と気力と体力を振り絞ってS級初V。前回の寛仁親王牌3日目から3連勝とし「いいメンバーで自信になった。脚もいい感じに仕上がってきている。中4日での豊橋記念も頑張りたい」。単発レースを制し、次の目標はG3優勝だ。

◆寄付

 中山桂(熊本・66期)は18日、自主制作して販売した熊本地震復興支援CD「青春の光」の売り上げの一部15万円を熊本競輪再建に役立ててほしいと、熊本市競輪事務所の山浦英樹所長に寄付した。また選手会熊本支部は21日、久留米競輪場で行われたチャリティーオークションで、売り上げの3万1500円を熊本競輪場の復興支援金として熊本市へ寄付した。

=2018/10/22付 西日本スポーツ=

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