西武・辻監督、ファンの前で声震わせ「悔しい」 日本S届かず 短期決戦で“弱点”露呈

西日本スポーツ

 ◆パ・リーグCSファイナルステージ:第5戦 西武5-6ソフトバンク(21日・メットライフドーム)

 流したのは歓喜の涙ではなかった。ソフトバンクに敗れた試合後、ファンへのあいさつに立った辻監督が両手で顔を覆った。「悔しいです。ここで今シーズンが終わるとは考えていなかった」。本拠地で4敗し、日本一への旅路が思わぬ形で途切れ、声を震わせた。

 最後まで流れが来なかった。3点を追う5回に2点を返し、なお2死から秋山が一塁内野安打で出塁。二盗を仕掛けてアウトと判定されると、辻監督はリクエストを要求した。5分を超える協議の末、微妙な判定は覆らなかった。秋山は「判定もあるが、点を取れなかった責任は自分にある」と肩を落とし、打率1割5分に終わったCSを悔やんだ。

 天敵ソフトバンクの壁は厚かった。9月に本拠地であった2度の3連戦は5勝1敗と圧倒。レギュラーシーズンは13勝12敗と8年ぶりに対戦成績で勝ち越したが、CSでは勝手が違った。「中の投手が強い。タフだった」。辻監督はライバルの強さを素直に認めた。

 強力打線による圧倒的な破壊力でパ・リーグの頂点まで駆け上がった。その一方、チーム防御率はリーグワースト。投手力という“弱点”を短期決戦では隠しきれなかった。先手を許し、反撃してもリリーフが打ち込まれる展開が続いた。シーズンでリーグ最多の42度の逆転勝利を収めた打線も、ソフトバンクの強力ブルペン陣に抑え込まれ、劣勢をひっくり返すことはできなかった。

 昨季はファーストステージで敗退し、今季はファイナルステージで涙をのんだ。試合後、球団は辻監督の来季から2年契約での続投を発表した。「この敗戦を大きなパワーにして、来年に向かいたい。必ず日本一を勝ち取るため、一丸となってスタートしたい」と声を振り絞った。

 球団は今後、コーチ陣の入れ替え、配置転換などを検討し、来季への体制を整えていく。10年ぶりにつかんだリーグ優勝の価値は色あせないが、連覇を狙う来季は、CSで突きつけられた課題と向き合う一年となる。 (松田達也)

 西武・山川「大事な場面で打てなかったのは自分の力不足。しっかり見つめ直して、もっと練習したい」

 同・源田「守っていて、ソフトバンクの強さを感じた。CSもシーズン中と同じようにやれたと思う」

 同・森「万全ではなかった。(最後の打者になった)9回はつなぐつもりだった」

 同・後藤オーナー「日本シリーズに進めなかったのは残念だが、10年ぶりにリーグ優勝したライオンズを誇りに思う。悔しさをバネに来年は日本一に向けて精進してほしい。リーグの覇者なので胸を張って笑顔で球場を後にしてもらいたい」

=2018/10/22付 西日本スポーツ=

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