ソフトB2位・杉山、193センチからお化けフォーク!?

西日本スポーツ

 ソフトバンクは1位の甲斐野央など大学、社会人から即戦力候補の投手を指名。2位で三菱重工広島の長身右腕、杉山一樹、4位にJR東日本の板東湧梧、6位に金沢星稜大の泉圭輔、7位には三菱日立パワーシステムズの奥村政稔の交渉権を獲得した。一方で3位には早実高のスラッガー、野村大樹内野手、5位で石見智翠館高の水谷瞬外野手と将来性のある高校生野手を指名。チームの現有戦力に照らし合わせた指名に成功した。育成ドラフトでは神村学園高の渡辺陸捕手、東農大北海道オホーツクの岡本直也投手、国士舘大の重田倫明投手、西日本短大付高の中村宜聖外野手を指名した。

 自身の名前が読み上げられると、満面の笑みを浮かべた。ソフトバンクから2位で指名を受けた杉山は、身長193センチの長身から投げ下ろす最速153キロの真っすぐが武器の本格派右腕だ。「人よりも身長は高い方だと思うので、角度のある投球を見てもらえたらいい」と、強力投手陣の中で頭角を現すことを誓った。

 持ち前の角度を生かすために千賀に「弟子入り」を熱望している。「社会人でフォークボールに挑戦したが、なかなかうまくいかなかった。機会があれば千賀さんに、ぜひ教わりたい」。現在はスライダーにカーブ、チェンジアップを操るが、自慢の真っすぐをより効果的にするためにも、一層の進化を目指す。

■MAX153キロ右腕

 いわゆる野球エリートではない。静岡・駿河総合高1年時に野手から投手に転向。3年生でエースになったが、甲子園は夢に終わった。プロから注目されながらも、高校時代は無名。だからこそ同じ東海地方の愛知・蒲郡高出身で、当時は無名ながらも育成ドラフトで入団し、プロで大成した千賀に憧れている。「プロ入りまでの道は違うけど、自分も成長してチームに貢献したい」と目を輝かせた。

 高卒後3年でプロ入りすることを目標に掲げ、見事に成し遂げた。「チームでは下半身の強化や使い方を学んだ。野球に対する考え方も深まった」。三菱重工広島では、かつて広島カープで活躍した町田公二郎監督の指導で球速は3キロ増した。最速153キロを記録したのは、JR西日本の補強選手として出場した今年の都市対抗野球。社会人ながら12月で21歳の誕生日を迎える。若さを含め、伸びしろ十分の逸材だ。

 町田監督が「身体的な力は入団してきた時からあった。プロで長い回を投げるのならもっと頑張らないといけないが、可能性はある」と説明するように、球団側もスケールの大きさを何よりも評価している。杉山も「まだプロで通用するレベルとは思っていない。でも(ホークスは)成長できる施設があると聞いている。楽しみだし、一生懸命練習をして活躍したい」。恵まれた体格を誇る大型ルーキーは明るい未来を見据えた。 (山田孝人)

 ◆杉山一樹(すぎやま・かずき)1997年12月7日生まれ。静岡市出身。小学3年で野球を始める。静岡・駿河総合高時代にプロに注目されたが、甲子園出場には届かなかった。静岡大会8強が最高成績。卒業後、三菱重工広島に入社し、今年7月の都市対抗野球にJR西日本の補強選手として全国デビューした。最速153キロの直球とスライダーが武器の本格派右腕。193センチ、92キロ。右投げ右打ち。

=2018/10/26付 西日本スポーツ=

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