ソフトB×広島駆け引きなし初予告先発 日本一へ正々堂々! 27日から日本S

西日本スポーツ

 正々堂々の力勝負で日本一だ! 福岡ソフトバンクの工藤公康監督(55)が26日、2年連続の日本シリーズ制覇へ自信を見せた。27日に第1戦が行われる広島の本拠地マツダスタジアムでの監督会議で、予告先発の実施が決定。過去2度はセ・リーグ側に断られたが、今回はセ・リーグ3連覇した広島の緒方孝市監督(49)も希望。駆け引きなしの力勝負で「監督同期生」との頂上決戦を制する。

 過去3年で日本一2度の工藤ホークスと、球団初のセ・リーグ3連覇を飾った緒方カープ。常勝を誇る両チームのプライドが、例年は激しい「前哨戦」となる監督会議をスマートかつスムーズに進ませた。その象徴が、2年ぶりとなる予告先発の実施決定だった。

 日本野球機構(NPB)の井野規則委員が予告先発実施について言及すると、緒方監督が「うちはよろしくお願いします」と即答。工藤監督もすぐに「うちもよろしくお願いします」と返した。さらにNPB側の提案を受け、第1戦の先発を緒方監督が大瀬良、工藤監督が千賀と発表した。

 2015年はヤクルト、17年はDeNAが予告先発を拒否。時に「舌戦」も展開され、例年は約20~30分を要する監督会議だが、今年はわずか8分で終了。監督として3度目の頂上決戦で初めての予告先発が実現し、工藤監督は「その日のベストメンバーで戦える。投手陣の調整もそうだし、ファンにとってもその方がいい」と笑った。

 「監督同期生」との真っ向勝負を制する自信はある。初戦の先発マウンドに送り出すのは、昨年も初戦を託した千賀。「(今季の)開幕投手もそうでしたし、うちの中心の投手。彼の持っているものさえ出してくれれば」とチームを勢いづける快投を期待する。

 広島と同様に、相手先発の左右でスタメンを使い分ける選手起用はお手の物だ。打線は12球団最多の202本塁打の破壊力も誇り、超強力打線を誇るリーグ覇者の西武を下したクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージは5試合で計44得点と爆発した。

 工藤監督も好調な打線には自信を見せる。「レギュラーシーズン2位という成績でしたが、本当に選手が頑張ってここまで来ることができた。素晴らしい戦いを見てもらいたい」。球団初の「下克上」を果たしたCSに続き、日本シリーズでもエキサイティングな試合を披露する構えだ。

 監督としては初めて敵地でのスタート。34年ぶりの日本一を目指す広島の本拠地マツダスタジアムを「応援はすごいですし、圧力もすごいと思う」と警戒。さらにセ・リーグの本拠地での試合ではDH制も採用されないため、難しい戦いを強いられるのは確かだ。

 第1戦はデスパイネを左翼で起用する超攻撃的布陣で臨む見込み。「非常に難しい。勝つために何が最善なのかをしっかりみんなで考えたい」。2年連続の日本一まであと4勝。「本当にいよいよだなと。やるからには、絶対に勝つ」。何としても頂点に立つ。 (倉成孝史)

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工藤監督過去の監督会議

 ▼2015年(対ヤクルト) 工藤監督が「できれば予告先発を取り入れたいんですが、いかがでしょうか」とヤクルト・真中監督に提案。「投手の関係があるので、できれば、なしでやりたい」と返されると「じゃあ、どうしましょうか。ジャンケンでもしましょうか?」と“内角”をえぐった。しかし真中監督が再度拒否したため、予告先発は採用されなかった。

 ▼17年(対DeNA) 工藤監督は本塁でのクロスプレー時のビデオ判定について質問。さらに達川ヘッドコーチが「パの本拠地だけでも予告先発というのは?」とルール上不可能なアイデアを出し、DeNA・ラミレス監督を揺さぶった。結局DeNA側が断って、予告先発は採用されなかった。

 ◆敵地スタートは6度目 18度目の日本シリーズ出場となったソフトバンク(前身の南海、ダイエーを含む)は今回が6度目の敵地スタートとなる。過去5度で日本一に輝いたのは、阪神と対戦した1964年と2014年の2度。甲子園での第1戦を2-0で制した64年は4勝3敗、同じく甲子園での第1戦を2-6で落とした14年は第2戦から4連勝で日本一となった。日本一を逃した3度(52、66、00年)はいずれも巨人が相手だった。

=2018/10/27付 西日本スポーツ=

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