ガラガラ声で「申し訳ありません」 首位浮上のJ2大分・片野坂監督が謝った理由

西日本スポーツ

あめを手に持ったまま、選手に大声で指示を出す大分・片野坂監督 拡大

あめを手に持ったまま、選手に大声で指示を出す大分・片野坂監督

ゴールを決めた大分・三平のパフォーマンス

 ◆明治安田生命J2:第39節 大分1‐0松本(28日・大分銀行ドーム)

 松本との天王山を制した大分が3試合ぶりに首位に返り咲いた。ところが片野坂知宏監督(47)は試合後の会見で冒頭から謝罪。まず話題にしたのは、ガラガラに枯れた自らの声だった。

 「きょうも枯れてしまいました。申し訳ありません」。笑顔で頭を下げる片野坂監督のかすれた声に、会見場から笑いが起きた。2016年の就任時から常に大声を張り上げて指示し続けてきたせいか、最近は試合後に声が枯れるのが“お約束”だ。

 あまりのガラガラぶりに、今年8月にはふびんに思ったサポーターが、のどあめで有名な浅田飴にツイッターを通じ「のどを守ってあげて」などとメッセージを送った。これに浅田飴の公式ツイッターが反応。片野坂監督にあめを差し入れるようになった。9月には同社の社長が自ら練習場を訪れ、残り試合のスポンサーになることも約束。心強い味方を得た片野坂監督は試合でも肌身離さず同社のあめが入った缶を持ち、喉の痛みとも闘っている。

 前節首位の松本との試合に勝った後は「90分まではもったんですけど…」と苦笑い。J1昇格の行方を占う天王山とあって、自然と力が入ったようだ。「ロスタイムで最後まで集中を切らさないよう声を掛けたら、またこういうことになってしまって…。練習でも大声を出すから回復する前に試合を迎えちゃって。のどあめが悪いわけじゃありません、僕の準備不足です」。用意周到に松本の攻撃を封じたイレブンとは対照的な結果に、恥ずかしそうにしていた。

 チームは2連勝で勝ち点を72とし、6シーズンぶりのJ1復帰が近づいてきた。残りは3試合。次節の11月4日は4位横浜FCと再び大一番に臨む。片野坂監督は「目の前の試合に向けて準備するだけ」と自然体を強調する。

 もちろん喉のケアも怠らない。「次の試合ではしっかり会見で答えられるよう、選手同様に僕もしっかりと準備したいと思います」と万全のコンディションで昇格へと突き進むつもりだ。

=2018/10/28 西日本スポーツ=

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