J2大分首位に 三平2戦連続先制弾

西日本スポーツ

前半32分、2試合連続の先制点を決めてゴールパフォーマンスをする大分・三平(左) 拡大

前半32分、2試合連続の先制点を決めてゴールパフォーマンスをする大分・三平(左)

浅田飴を手に持ちながら、選手に大声で指示する大分の片野坂監督 J2上位の順位表(28日現在)

 ◆明治安田生命J2:第39節 大分1-0松本(28日・大銀ド)

 大分トリニータが1-0で松本との天王山を制し、3節ぶりに首位に返り咲いた。J2最多得点の攻撃陣と同最少失点の松本の“矛盾対決”は前半32分に三平和司(30)が2試合連続で先制ゴールした虎の子の1点を全員で守りきって勝ち点を72に伸ばした。三平は今季10ゴール目。過去に2桁得点を取った2012年もJ1に昇格しており、6季ぶりのJ1復帰へ吉兆のゴールにもなった。アビスパ福岡は金沢と2-2で引き分け、6位に後退。ロアッソ熊本は0-0で岡山と引き分けた。

■今季10得点目

 2戦連続で、三平が一瞬の隙から奪ったボールを相手ゴールに突き刺した。前半32分。敵陣で三平からのパスを奪われたが、すかさずスライディングをして再奪取。4本のパスをつなぎ、最後は走り込んだ三平が左足で決めた。両チームを通じて前半唯一のシュートが決勝点。「どんな流れで奪ったか覚えていないけど…。チャンスと思って走った」と両腕を何度も突き上げた。

 首位攻防戦の大一番は、立ち上がりから互いに自陣でボールを持つ時間を極力少なくし、慎重に展開。その中で三平は「ボールを奪った瞬間には油断ができる。高い位置で奪えばチャンスになる」とずっと隙を狙っていた。

 前節の千葉戦でも開始1分、近くに相手選手がいないと思ったのか、こぼれ球をゆっくり捕球しようとした相手GKに素早く近づき、一瞬速く触って先制点。2戦連続で相手の隙から先制点を決めた。

 今季10得点目。2桁得点はJ3だった2016年(10点)、J2では12年(14点)以来だ。12年と比べて「実力は今のチームの方が上。練習から全力でアピールしないと試合で使ってもらえない」という。2桁得点は藤本(12点)、馬場(11点)、後藤(10点)に次いで今季チームで4人目。FW陣のハイレベルな競争がリーグ最多72得点の攻撃力を生んでいる。

 守っても6試合ぶりに無失点勝利。3試合を残し、開幕前に目標としていた勝ち点70を早くも突破した。片野坂知宏監督は「勝ち点80を取れれば昇格が見えてくる」と目標を上方修正した。大一番を乗り越えた大分に歓喜の瞬間が近づいている。 (末継智章)

 ◆三平和司(みつひら・かずし)1988年1月13日生まれの30歳。神奈川県出身。ポジションはFW。背番号27。神奈川大3年時の2008年に特別指定選手として当時J2の湘南でデビュー。10年に正式に入団し、11年に期限付き移籍で大分へ。大分がJ1へ昇格した13年にJ2京都へ移籍したが、15年に完全移籍の形で復帰した。通算成績はJ1が9試合1得点、J2で222試合54得点、J3は15試合10得点。相性は「さんぺい」。175センチ、68キロ。

■片野坂監督が謝罪!?

 大分の片野坂監督が会見冒頭に“謝罪”した。理由は試合中に大声で指示し続け、ガラガラにかれた声。8月ごろからはのどあめで有名な「浅田飴」から差し入れられたあめ入りの缶を手に持って指揮。「回復する前に試合を迎えるので…。のどあめが悪いわけではありません」と報道陣の笑いを誘った。

=2018/10/29付 西日本スポーツ=

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