ソフトB東浜「あのプレーで救われた」12戦目でついにPS初白星

西日本スポーツ

 ◆SMBC日本シリーズ2018:第4戦 ソフトバンク4-1広島(31日・ヤフオクドーム)

 初回がターニングポイントだった。1死一塁、今シリーズ第3戦までわずか1安打の丸との対戦。東浜は3ボールから146キロの直球を捉えられ、右中間を真っ二つに割られた。一塁走者の菊池は一気に本塁へ突入した。フェンスから跳ね返ったボールを中堅柳田-二塁明石がつないでワンバウンドでストライク送球。紙一重のプレーで先制を許さなかった。

 「初回で不安がある中、あのプレーで救われたし、入っていけた」。2死二塁となり、迎えたのは第3戦で2本塁打の鈴木。追い込むと内角低め143キロで見逃し三振に仕留めた。味方のビッグプレーでつかんだ流れを離さなかった。

 5回を投げて失点は4回に鈴木に許したソロの1点のみ。ポストシーズン12試合目(クライマックスシリーズ8試合、日本シリーズ4試合)で、ついに“初勝利”をつかんだ。「チームが勝つことが一番だけど、一安心している」。自然と頬が緩んだ。

 右肩や右膝の故障に苦しんだ前半戦。気になる変化があった。トラックマンで計測されるリリースポイントの位置だ。「去年までより5~10センチも前(打者寄り)。それって、よっぽど」。打者の近くでリリースすることは良しとされるが、それはボールに力を加えられてこそ。「前過ぎて、力が伝わってない。体が前を向くのが早い」と自分なりに分析した。

 修正の方法に思いを巡らせ、たどり着いたのがプロ入り前の習慣だった。キャッチボールで軸足に長く体重を乗せて癖付け。コンディションが整ったことで可能になり、その効果がペナント終盤になって表れるようになった。「まだ去年より前ですけど、リリースポイントも戻りつつある」

 故障から復帰した8月以降は、ポストシーズンを含め12試合に先発し負けなしの7勝と、昨季最多勝の意地を見せた。チームは球団初の「下克上」日本一まであと2勝。「なんでもする。そのための準備はする」。最後までチームに尽くす覚悟はできている。 (鎌田真一郎)

=2018/11/01付 西日本スポーツ=

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