デスパイネは球場にいなかった ソフトバンク傷だらけの日本一、毎試合事件発生

西日本スポーツ

 ソフトバンクはリーグ2位からクライマックスシリーズ(CS)を勝ち上がり、日本シリーズでは広島を破り、2年連続9度目(南海、ダイエー時代を含む)の日本一に輝いた。

 セ・リーグ3連覇を果たした広島を通算4勝1敗1分けで圧倒。甲斐「キャノン」のシリーズ新記録6連続盗塁阻止、MVPも話題となった。もっとも、これほど傷つき、ゴールテープに飛び込むような日本一も珍しいだろう。ベンチ裏では毎試合のように“事件”が起きていた。

 敵地マツダスタジアムで迎えた第1戦は、決定打を欠き規定の延長12回で2-2の引き分け。1番打者の上林が、6打数無安打4三振と散々な結果に終わった。リーグ優勝した西武とのCSファイナルステージで計10打点の切り込み隊長は、突然の体調不良に苦しみ、嘔吐(おうと)を繰り返すような状態。第2戦は欠場となった。

 第2戦の試合前、敵地広島のグラウンドで首脳陣が声を潜め合っていた。リリーフ投手の石川が右肘の強い張りを訴えていた。レギュラーシーズン前半は先発で9勝、後半戦は救援で4勝。千賀に並ぶチームトップの13勝を挙げ、CS以降は先発の早期降板後の「第2先発」と、7回のセットアッパーを兼ねる大車輪の活躍を見せていた右腕だ。進撃を支えてきた継投策の根幹が揺らぐ事態だった。

 完敗だった第2戦限りで石川はベンチから外した。本拠地に戻って迎えた第3戦では広島の猛追を振り切って辛勝したものの、今度は3番打者のグラシアルが負傷。帰塁した際、右手親指を突き指した。

 内外野をこなすユーティリティー助っ人は、CS途中から調子の上がらない松田宣に代わってスタメン三塁手を務めていたが、翌日の第4戦の出場を見合わせることになる。この試合は体調の戻った上林、デスパイネの一発で制した。

 すると第5戦当日になって、5番で2試合連続本塁打中だったデスパイネが左膝痛を訴えた。状態は厳しく、ベンチ入りもかなわずに欠場。さらに試合では、日本シリーズから戦列復帰していた今宮の脚が走塁時に悲鳴を上げ、負傷交代となった。

 このシリーズ2度目の延長にもつれこんだ試合は10回、柳田がバットを折りながらシリーズ1号となるサヨナラ弾を放って決着した。王手をかけ、移動日を挟んで迎えた第6戦。今宮は大事を取ってベンチスタートとなったが、それ以前に、デスパイネは広島入りすらしていなかった。

 それでも第5戦からスタメンに戻っていたグラシアルが好投の広島ジョンソンに手痛いソロを食らわせ、今宮の代役・西田が決勝スクイズに好守と活躍した。よく言われる選手層の厚さを、ある意味では図らずも見せつけたソフトバンクの勝利。デスパイネは日本一決定を受け、急きょ福岡から祝勝会場に駆けつけた。

=2018/11/03 西日本スポーツ=

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