ソフトB工藤監督直接出馬も 浅村、西ダブル獲得へ

西日本スポーツ

■秋季キャンプ 宮崎入り

 ダブル獲得へ直接出馬も!! 福岡ソフトバンクの工藤公康監督(55)が9日、国内フリーエージェント(FA)権の行使を表明している西武の浅村栄斗内野手(27)とオリックスの西勇輝投手(27)へ熱烈なラブコールを送った。いずれも今季のFA市場の目玉選手で他球団との争奪戦が必至。自身のFA移籍経験も踏まえ、自ら足を運んで口説く意気込みも示した。3年連続の日本一に向けた超大型補強の実現へ全力を尽くす。 (金額は推定)

 3年連続日本一への第一歩となる秋季キャンプが行われている宮崎入りするために訪れた福岡空港で、工藤監督がFA市場の目玉となる2人への思いを口にした。既に球団幹部が7日に浅村と西の争奪戦参戦を表明。今度は現場の最高責任者が熱烈なラブコールだ。

 「うちは常に強くないといけないし、勝たないといけない。(ホークスに)来れば、そういう重圧はあると思うが、うちだからこそのやりがいもある。ぜひ一緒に戦っていければ。あれもこれも、というのはちょっとあるけど…」

 今季の浅村は打率3割1分、32本塁打に加え、127打点で2度目の打点王を獲得。ホークスもクライマックスシリーズ(CS)で2被弾するなど痛い目に遭った。西も低迷するオリックスで気を吐き、10勝13敗、防御率3・60。自身5度目の2桁勝利を記録した。

 西武を優勝に導いた浅村について、工藤監督は「チャンスに強く、広角に打てる。(CSも)投手への重圧は相当だった。あれだけの本塁打と打点を挙げられる選手はいない」と絶賛。西も「制球良く、コースに投げ分ける技術がある。常に7、8回投げられる体力もある」と高く評価した。

 ともに争奪戦必至の今オフの目玉。浅村は西武が残留に全力を注ぐほか、西武でともにプレーした石井一久GMがいる楽天やオリックスも興味を示す。西にも阪神が速攻アタックをかける構えだが、ソフトバンクは他球団をしのぐ超大型契約を用意したとみられる。

 条件面は浅村に日本球界史上最高クラスの4年最大28億円、西に4年最大20億円前後を提示するとみられるが、工藤監督は「ぼくが必要であれば話をする」と直接出馬も辞さない姿勢を強調。自身も現役時代にFA移籍しており、その経験を踏まえてのものだ。

 誠心誠意の姿勢を自分の言葉で伝える。それは当時の監督だった球界の偉大な先輩に学んだものだ。「自分も不安はあった。ダイエーの時は王さんに、巨人の時は長嶋さんとお会いさせてもらったよ。(自分も)監督の考え方を伝えたりして、安心できるようにさせてもらう」と口にした。

 宮崎空港では2年連続の日本一を祝い、約200人のファンが集まった歓迎セレモニーが開かれた。「ここからスタートして、さらに強いホークスにできるようにしていく」。3年連続の日本一とリーグV奪還を見据え、現有戦力の底上げと戦力補強に全力を注ぐ。 (山田孝人)

工藤監督の現役時代のFA移籍

 ◆1994年オフ 西武→ダイエー 西武13年目の94年は4年連続2桁となる11勝(7敗)を挙げたが、日本シリーズは巨人に屈した。オフにFA宣言。中日も獲得に動いたが、12月1日の3度目の交渉にダイエーの王監督が直接出馬。「誠意、熱意を感じました。自分の気持ちは(ダイエー入りに)傾いています」。中日に断りを入れ、同2日に「お世話になります」と移籍を伝えた。

 ◆1999年オフ ダイエー→巨人 99年は11勝(7敗)を挙げ、福岡移転後初のリーグ優勝と日本一に貢献。オフに球団フロントへの不信感もあってFA宣言。米メジャー移籍も視野に入れていたが、12月11日に福岡市内の自宅を電撃訪問した巨人の長嶋監督が「ジャイアンツへ来て男の花道を飾ってくれ」と熱いメッセージ。中日に断りを入れ、同14日に「巨人工藤」が正式に誕生した。

=2018/11/10付 西日本スポーツ=

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