異例の秋季キャンプ見学 ソフトBドラ1甲斐野「カイ-カイバッテリー」熱望

西日本スポーツ

ホークスの秋季キャンプを見学する(左から)重田、甲斐野、板東 拡大

ホークスの秋季キャンプを見学する(左から)重田、甲斐野、板東

 福岡ソフトバンクから1位指名を受けた甲斐野央投手(21)=東洋大=が11日、宮崎市で行われている秋季キャンプを見学した。現在侍ジャパンとして戦っているタカの正捕手、甲斐拓也捕手(26)との「カイ-カイバッテリー」結成を熱望。日本シリーズのMVPに輝いた甲斐のプレーぶりに感激したというストッパー希望の即戦力右腕。目標を遂げるため、分厚い選手層を誇るタカ救援陣の競争に果敢に挑む決意を示した。

 プロの練習を目の当たりにし、甲斐野はあらためて闘志をかき立てられた。事前にプロの様子などを知ってもらおうと、球団主導では極めて異例の実施となった、ドラフト指名選手の秋季キャンプ視察。11日はドラフト3位の野村、同4位の板東、同5位の水谷、育成1位の渡辺、同3位の重田、同4位の中村とともに目を凝らした。「甘えてはいられない。すごく勉強になった」と力を込めた。

 特に印象に残ったのは投手陣が黙々と走り込む姿だ。「体が大きく、すごく走っているなと…。春キャンプに向け、ランニングや体幹トレーニングも、しっかり継続していきたい」と意欲を燃やす。初めて対面した工藤監督も「すごくいい下半身をしていたね。春のキャンプの準備につなげてくれたらいい」と、今回の視察をプロへのステップにすることを願った。

 プロの世界に直接触れたことで、自分がホークスの選手としてプレーするイメージもできた。MAX159キロの真っすぐに落差の大きいフォークボールを看板に、目指すのは抑え役。今夏は大学日本代表でも抑えを任され、日米大学選手権などの国際大会で9試合、計13回1/3で24奪三振、防御率0・00をマークした右腕は「森さんのように、セーブ王を目指したい」と言い切った。

 ホークス救援陣は球界屈指の分厚い層を誇るのも理解している。来季復帰を目指すサファテに岩崎、森、今季球団最多タイの72試合に登板した加治屋ら、実力者がずらり並ぶ。ここに割って入るのは並大抵なことではない。だからこそ「相当な努力が必要だが競争の中で必死に食らいついていく」とスイッチを入れた。

 甲斐…と言えば、日本シリーズで「甲斐キャノン」を連発した、正捕手の甲斐と一字違い。大学のチームメートらからは「カイ-カイバッテリー」と呼ばれていることを明かした。「甲斐さんに失礼なんですが…」と恐縮しながらも、日本シリーズはもちろん、日米野球のプレーぶりも夢中になって見ているという。

 自身もフォークを決め球とするだけに、千賀の“お化けフォーク”を難なく捕球する守備力に尊敬の念を抱く。それだけに「すごい選手に投げられるのは幸せなことです」と、1軍定着を果たして一日でも早くボールを受けてもらう。入団交渉を控えたドラ1右腕が、貴重な機会で大きなモチベーションを得た。 (山田孝人)

=2018/11/12付 西日本スポーツ=