J2福岡PO圏6位死守 持ち味の堅守復活 熊本に勝利

西日本スポーツ

決勝ゴールを挙げサポーターの声援に応える福岡・石津(撮影・大月崇綱) 拡大

決勝ゴールを挙げサポーターの声援に応える福岡・石津(撮影・大月崇綱)

前半9分、先制ゴールを決める福岡・石津(右)

 ◆明治安田生命J2:第41節 福岡1-0熊本(11日・レベスタ)

 ホーム最終戦でJ2アビスパ福岡が熊本に1-0で勝利し、勝ち点69でJ1参入プレーオフ(PO)圏内を死守した。6位までのPO進出争いは5位東京Vと7位大宮まで勝ち点2差の大混戦で最終節を迎える。松本は栃木を1-0で下して同76で首位。前日に白星を収めた大分が勝ち点1差の2位。同73の4位横浜FCも自動昇格の可能性を残した。3位の町田はJ1参入資格がない。

 耐えてつかんだ4試合ぶりの白星に充実感があふれ出た。前半9分に石津が決めた1点を死守し、今季12度目の無失点勝利。レベルファイブスタジアムでは9月1日の大分戦以来となる零封勝ちを、今季最多1万5331人が入ったホーム最終戦でやり遂げた。

 「最終的には全員で粘り強く守ることができた。やはり、これがうちのスタンダードだな、と」。本来持ち味だった堅守を取り戻し、井原正巳監督は安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 前節の町田戦で今季初の逆転負けを喫するなど、2試合続けて先制点を守り切れていなかった。追加点を取るか、1点を守り切るか意思を統一できていなかったのが原因。教訓を生かしたこの日は先制後も無理なカウンターは避け、中盤でボールを奪う守備を貫いた。後半41分にヘディングシュートを打たれたが、ゴール前にいた実藤が頭で間一髪クリア。「今までならやられていた場面。最後まで諦めない姿勢を出せた」と自賛した。

 前日10日に大分が勝利し、福岡はJ1参入POを勝ち抜くしか昇格の可能性がなくなった。追い込まれたことでチームは結束。実藤は「今季のうちには泥くささが足りなかったけど、積極的になってきた」と変化を感じ取る。9月の大宮戦で左腓骨(ひこつ)を骨折した吉本や、8月の新潟戦で左太ももを痛めた森本も復帰し、途中出場したのも心強い。

 5位東京Vから7位大宮まで勝ち点2差に3チームがひしめく大混戦のまま、最終節を迎える。石津は「他の試合の結果は関係ない。次も勝たないといけない」と自力でのPO進出を誓った。昨季までの勝ちパターンだった無失点勝利で、J1への望みをつなぐ。 (末継智章)

=2018/11/12付 西日本スポーツ=