ソフトB工藤監督55歳 “男気”で3イニング投げ抜く 5失点も「楽しかった」
栄光の「ライオンズ・ブルー」に身を包んだ工藤監督が、おとこ気で3イニング目のマウンドに登った。4回に5本の長短打を浴び大量5失点。5回も仕事場に足を運ぶと、石井氏を捕邪飛、今季限りで現役を引退した荒木氏を遊ゴロに打ち取った。最後は阿部を遊飛に仕留め、三者凡退。55歳の体にむち打ち、通算224勝の意地を見せた。
「試合前は2イニングは最低でもいってくれ、下手したら3イニングになるぞと言われていた。体力的には大丈夫だったけど、足がつった。いつもは右だけど、左足が…」
同イベントでは最長となる登板を終えると、苦笑いで左ふくらはぎをさすった。23日の名球会総会では、投手の新たな入会規則を議論していくことが決定。今年も内川と福浦が名球会入りしたが、投手の入会条件である200勝、250セーブは2016年に日米通算200勝をマークした黒田氏が最後で、同会は投手不足に悩まされている。特にパは顕著で、今回の出場は5投手。うち3人は工藤監督より年上だった。
16年1月の福岡での同イベントでは2イニング、宮崎で行われた17年1月も2イニングを投じた工藤監督だが、今回はリミッターを解除した。3回から登板した東尾氏が、最初の打者だった山本浩氏に左前打されたところで早くも降板。「東尾さんがランナーを出してね。何とか抑えなきゃという思いもあった」。若手時代からの兄貴分のピンチで登板すると、野村氏を空振り三振、続く鳥谷を外角低め直球で見逃し三振、2死から福留を左飛に仕留めた。
2人の現役打者を打ち取りドヤ顔でマウンドを降りたものの、2イニング目の4回は3連打を含む5本の長短打とめった打ちにされ5点を失った。それでも「楽しかった」と、大炎上すら来季の3年連続日本一へのヒントにする考えだ。「あらためて痛感した。やっぱり高いところに投げると、打たれる。『僕のふり見て…』じゃないですけど、こういうのを(現役)選手が見て低めに投げようとしてくれればね」。往年のライオンズ・ブルーに身を包んで投じた39球を、V3へとつなげる。 (倉成孝史)
=2018/11/25付 西日本スポーツ=




















