宇良と初対面「夢のよう」 難病と闘う行橋市の酒井さん 再起祈る手紙契機に

西日本スポーツ

 大相撲の元幕内でけがのため三段目まで番付を下げた宇良(26)と、難病を抱える宇良ファンの福岡県行橋市行事の酒井佐津恵さん(86)が、このほど同市で対面した。酒井さんが励ましの手紙を送ったことをきっかけに、関係者の努力で対面が実現した。

 酒井さんは異常タンパク質が神経などに沈着して機能障害を起こす難病「アミロイドーシス」を患い、入退院を繰り返している。昨年、テレビ観戦で所作の美しさやインタビューの真面目な態度を見て宇良ファンになった。多彩な技で人気の宇良は右膝負傷で昨年9月の秋場所途中から休場が続き、今年の秋場所で復帰。九州場所で三段目優勝を飾り、来年の初場所で幕下に番付を戻すことが確実だ。

 酒井さんは自分の病気と宇良のけがのつらさに思いを重ね、4月に手紙を送った。「早く元気な姿を見せてほしい」と思いを込めた言葉を受け、宇良は手形と名前を入れた色紙を送った。

 対面のきっかけは、12月5日に行橋市で行われる冬巡業「行橋京築場所」の勧進元「一般社団法人 行橋未来塾」の江本満代表理事(47)に酒井さんが宇良の出場を問い合わせたこと。江本さんは知人を介して宇良の師匠木瀬親方(元幕内肥後ノ海)に相談し、対面について快諾を得た。

 2人は11月27日、江本さんが経営する同市の不動産会社で対面。娘の千恵子さん(62)の介助を受けた酒井さんは、宇良を見て顔を紅潮させ、けがの回復具合を質問し、手紙を書いた経緯を語るなど大喜び。宇良も丁寧に答え、約1時間半が和やかに過ぎた。酒井さんは「病気に打ち勝つ勇気を頂いた。夢のよう」と感激した様子。宇良は「ご縁をもらった酒井さんの応援を受け、体を鍛えて幕内に戻ります」と誓った。 (佐伯浩之)

=2018/11/30付 西日本スポーツ=

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