ソフトB上林 五輪で恩返し 開幕戦の地・福島で誓う

西日本スポーツ

■復興支援野球教室

 復興五輪で恩返しだ! 福岡ソフトバンクの上林誠知外野手(23)が9日、2020年東京五輪で野球の開幕戦を行う福島県で野球教室に参加し、日の丸を背負う本大会での活躍を誓った。11月の日米野球では参加メンバーで唯一全6試合で安打を放ち、打率4割7分6厘。来季を五輪代表選出への「勝負の年」と位置付けた。また米大リーグ選抜との対戦も経験した若武者は将来のメジャー志向があることも公言した。

■「今は若手枠で選出」

 福島県郡山市のヨーク開成山スタジアムに、この冬初めて雪が積もった。2013年に同県いわき市で行われた球宴第3戦で最優秀選手(MVP)に輝いた内川が、復興支援で続ける野球教室も今年で5回目。師匠と活動をともにする上林も3回目の参加になった。その間、チームでレギュラーをつかみ、侍ジャパン入りするまで成長。宮城・仙台育英高で3年間を過ごした若武者は、東北への一番の恩返しについて口にした。

 「やっぱり、福島であるので。時間はあるようでない。選ばれるために、圧倒的な数字を残したい」

 照準を定めるのは20年の東京五輪。11年の東日本大震災からの復興をアピールする意味合いも持つスポーツ界最大の祭典で、野球競技の開幕戦は福島市の県営あづま球場で行われる。五輪での活躍が第二の故郷への“支援”になる自覚を持っている。

 ただ侍の外野はチームメートの柳田に加え、西武秋山、DeNA筒香、広島鈴木、巨人丸など代表候補の実力者がそろう激戦区。その中で、上林は11月の日米野球では全6試合で安打を放ち、両軍最多の10安打で打率4割7分6厘。筒香の辞退で選出されたチャンスを逃さなかった。

 「今は若手枠とかで呼ばれている。ひいきだと思われるような成績ではいけない。そのためにも、来年の成績が大事」

■海外FA権25年取得

 ホークスでも今季は打率(2割7分)、本塁打(22本)、打点(62)の全てでキャリアハイ。チームや侍ジャパンでの活躍で、能力は認められつつある。野球教室の質疑応答では、子どもから無邪気な質問が飛んだ。「メジャーには行きたいですか?」。誰もが可能性を感じるからこその問い。上林は丁寧に答えた。

 「今は12球団で1番のチームでやっている。国内の他のチームに行きたいとは思わない。海外FA(フリーエージェント)権を取れるのは30歳ぐらい。その時にどうなっているか。メジャー志向はあります」

 抱く思いをはっきり語った。海外FA権を取得するのは早くても25年シーズン。まだ先の話とはいえ、公の前で言葉にできるのは自信を深めつつある証しだ。五輪、そしてメジャー-。成長著しいスラッガーは世界を見据えている。 (鎌田真一郎)

=2018/12/10付 西日本スポーツ=

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