九州学院・井川、初Vのキーマン 全国高校駅伝23日号砲 高校生トップランナーけん引

西日本スポーツ

 全国高校駅伝は23日、京都市の西京極陸上競技場を発着点に第69回の男子は7区間、42・195キロ、第30回の女子は5区間、21・0975キロで争われる。男子の九州学院(熊本)はエース井川龍人(3年)の出来が鍵を握る。昨年は1区(10キロ)を走り区間賞と1秒差の2位。今年の全国総体5000メートルでは日本人トップの5位に入った。都大路では留学生を起用できる3区(8・1075キロ)をあえて希望。強力な留学生に競り勝ち、チームを頂点に導く。

 まだ幼さが残る18歳の表情は、ひとたびスタートを切れば厳しくなる。九州学院のエース井川はこの1年間、トラックで高校生トップランナーの地位を不動のものにした。全国総体では5000メートルで日本人トップ。福井国体でも少年男子A5000メートルで大分東明のベヌエル・モゲニ(3年)に続く2位に入った。

 井川にとって都大路は3度目。故障した先輩に代わって3区を走った1年時は区間18位。昨年は1区を任され、トップの中谷雄飛(長野・佐久長聖、現早大)と1秒差の29分16秒で2位となり「いいタイムで走れて自信になった」と個人的には満足した一方、チームとしては9位。わずか4秒差で入賞を逃した。「昨年の悔しさを晴らしたい」。トラックで結果を出しても、頭には常に都大路があった。

 昨年の都大路で「腕を振れずスパートで前に進めなかった」と最後に競り負けたことから、上半身と体幹の強化でスパート力をつけるトレーニングに力を入れた。全国総体、国体とトラックで留学生との差を縮めると、11月の全九州高校駅伝では3区で全国総体5000メートル4位のキムンゲ・サイモン(東海大福岡3年)を抑えて区間賞を取り、優勝に貢献。「外国人と勝負できると感じた」。自信をつけたことで、最後の都大路では3区での留学生との対決を熱望するようになった。

 チームは熊本県大会では2時間6分33秒、九州大会では出場校中唯一の4分台となる2時間4分34秒をマークした。「県でホップ、九州でステップ、全国でジャンプしたい。ただ4分台は出来過ぎ。ここから落ちないように。油断できない」と禿(かむろ)雄進監督は気を引き締める。

 九州学院の過去最高成績は2位。井川は「まだ一度も優勝を成し遂げていない。日本一に挑戦したい」と力を込めた。38度目の出場で初の表彰台のてっぺんを取るためにエースは力を尽くす。 (前田泰子)

 ◆井川龍人(いがわ・りゅうと)2000年9月5日生まれ。熊本県芦北町出身。佐敷小の時、クラブチームで陸上を始める。佐敷中ではサッカー部と陸上部に所属。3年時に全国中学校大会に出場。3年続けてジュニア五輪に出場した。今年1月の都道府県対抗男子駅伝1区(7キロ)で区間賞。5000メートルのベスト記録は14分0秒46。178センチ、63キロ。

=2018/12/17付 西日本スポーツ=

PR

スポーツ アクセスランキング

PR

注目のテーマ