ソフトB加治屋380%UP 5年目初の昇給「やれば上がるということが分かった」

西日本スポーツ

大幅アップに笑顔を見せ、印鑑を押すポーズを取る加治屋 拡大

大幅アップに笑顔を見せ、印鑑を押すポーズを取る加治屋

プロ5年目の契約更改で初めて昇給した加治屋

 福岡ソフトバンクの加治屋蓮投手(27)が17日、ヤフオクドーム内で契約更改交渉に臨み、今季の年俸1000万円から実に380%アップの4800万円で更改した。プロ5年目の今季、リーグ最多で球団タイ記録の72試合に登板して大ブレークし、初めて昇給。右腕はヤフオクドームへのプール設置を球団に要望した。体のケアに細心の注意を払い、来季も「8回の男」を死守する構えだ。

■5年目初の昇給

 表情はすっきりしていた。「すごく評価してもらえた。やれば(年俸が)上がるということが分かった」。ドラフト1位で入団した2014年からの4年間で1軍登板4試合のみだった加治屋は今季、球団タイのレギュラーシーズン72試合に登板。リーグ3位の35ホールドポイントを挙げるなど大きく飛躍した。球団も岩崎、サファテが故障で抜けた救援陣を1年間支えた右腕を高く評価した。

 大幅アップを喜ぶ右腕は、今季任された「8回の男」への思いを問われると表情を引き締めた。「8回を投げるのは精神的にも体力的にもタフじゃないと務まらない。責任感ある立場で来年も勝負したい」。過去の更改時に球団側への要望を伝えたことはなかったが、今回の交渉は1時間を超えた。「しっかりした交渉ができたのは初めて。自分が伝えたいことはすべて話をさせていただいた」と自覚をにじませた。

 要望の中身は、自身を含めた救援陣の今後を意識したものだ。「これまで(シーズン)70試合以上投げた投手が不調や故障に悩まされたのを見てきた」と不安をのぞかせ「筑後(のファーム施設)ではプールでしっかり体をケアできた。体をリカバリーするため(ヤフオク)ドームにプールを設置してほしい」と球団側に伝えたという。

 プロ入り後、故障が多く2軍暮らしが長かった。それだけにプールの効果も体感済みだ。故障者が相次いでチームが苦戦を強いられた今季前半戦を踏まえ「けが人が出ないことがチームにとって一番の戦力の充実につながる」とも考えている。加治屋の要望に三笠球団統括本部長も「積極的に検討していくという話はした」と前向きだ。

 12球団屈指の層の厚さを誇るホークス救援陣の争いは極めて激しい。今季守護神を務めた森の存在は大きく、岩崎やサファテも来季復帰が見込まれる。来季の目標に最優秀中継ぎ投手(最多ホールドポイント)のタイトル奪取を掲げる加治屋も、当然競争の中にいる。「争いを勝ち抜くため、一心不乱にやるしかない」と覚悟を決めた。 (長浜幸治)

=2018/12/18付 西日本スポーツ=