J1鳥栖カレーラス新監督 “バルサガン”化で攻撃サッカー+伝統の堅守へ

西日本スポーツ

J1鳥栖の監督就任が決まり、会見後に竹原社長(右)と握手するカレーラス氏 拡大

J1鳥栖の監督就任が決まり、会見後に竹原社長(右)と握手するカレーラス氏

 J1サガン鳥栖の新監督に就任するルイス・カレーラス・フェレール氏(46)が22日、佐賀県鳥栖市のベストアメニティスタジアムで会見し、現役時代に所属したスペイン1部バルセロナ流の攻撃的なサッカーを志向することを宣言した。今季はJ1最少の29得点だったが、コンビネーションを高めてゴール数を増やす狙い。伝統の堅守にバルサ流を加える“バルサガン”化で悲願の初タイトルを取りに行く。

 堅守を代名詞にする鳥栖が生まれ変わる。「私がこれまでやっていたのはコンビネーションサッカー。プロの世界は勝つことが大事だが、“どのように”勝つかが大事だ」。クラブ初のスペイン人監督が掲げたのは、12~24歳の時にプレーしたバルセロナの特色であるパスサッカーだった。

 2016年から今季途中まで率いたマッシモ・フィッカデンティ氏は守備的な傾向が強く、失点を抑えられる代わりに得点数が今季J1最少に終わった。カレーラス監督は攻守のバランスの大切さを説きつつ、攻撃面を強調。バルセロナの元スターで現役時代に師事したヨハン・クライフ氏の言葉を引用し、理由を語った。

 「クライフは『もしわれわれがボールを持っていれば、相手は持っていない』と言っていた。バルセロナと同じようにプレーするのは間違いだが、コンビネーションサッカーをするのは不可能ではない」。単にパスを回すのではなく、ゴールを奪うための攻撃イメージを共有していく考え。堅守速攻を武器としていた従来の戦い方とはガラリと変わりそうだ。

 アトレチコ・マドリード(スペイン)でチームメートだった元スペイン代表FWフェルナンドトーレスとの共闘にも「スペインが誇る選手がいることは素晴らしく、一緒に戦えるのは楽しみ」と期待。今季3得点にとどまったストライカーを生かすためにも、連係を高めていく。会見直前にカレーラス氏と契約を交わした竹原稔社長も「攻撃的な面や情熱を持っている点で選んだ。タイトルを取るには守るだけでは勝てない」と力説。小さな砂粒が集まって堅い岩になるという「砂岩(サガン)」の結束力を攻撃でも体現する。 (末継智章)

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金前監督はコーチに

 竹原社長はJ1残留に尽力した金明輝前監督がトップチームのコーチに残ることを明かした。下部組織の連係を深める方針で、今季途中まで鳥栖U-18(18歳以下)の監督を務めていた金氏に懸け橋としての役割も期待した。また、開幕前の来年2月上旬に香港で開催される招待試合に参戦することも表明。韓国、タイ、中国のチームが参加予定で、鳥栖は2試合戦うという。1月の沖縄キャンプから向かう。

=2018/12/23付 西日本スポーツ=

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