ソフトバンク3軍改革 藤本監督流、金の卵育成「面白い子は何人もおる」
「藤本流3軍改革」で“金の卵”をふ化させる! 福岡ソフトバンクホークスの藤本博史3軍監督(55)がチーム力の底上げに向けた「3軍改革」を掲げた。2011年からホークスでコーチを歴任。今季まで1軍打撃コーチも務めた経験も生かし、選手の意識向上や指導者の情報共有の強化を進める。大胆かつ繊細な育成環境をつくり上げ、常勝軍団の礎を築く。
筑後で今年最後のファーム練習があった23日、藤本3軍監督はマシン打撃を行う若手選手へ1球ごとに声を掛けた。「もっと打つポイントを前に」「内川はこう打っとるよ」。ネット越しに身ぶり手ぶりでアドバイスを送る熱血指導。「面白い子は何人もおるよ」。若タカの潜在能力は認めつつ、はやくも課題を見つけていた。
「一人一人タイプが違うんだから、同じ練習をやっても仕方がない。1軍でやるために自分に何が必要か考えてやらないと。極論、守備走塁は放っておいて、打撃だけとことん練習するとか。一つ光るものをつくるのも大事」と一芸を磨くことの重要性を説く。指導を受けた育成2年目の大本も「飛ばすことだけ考えろと言われた。やるべきことが分かりやすい」と練習に身が入っている様子だ。
20日の契約更改で長谷川勇が「2軍で一緒に練習をやっても(意図が)あまり伝わらない選手が多かった」と苦言を呈したことに、藤本3軍監督も「ハセの言うことはよく分かる」と同調する。「言われたことをただやっているだけに見える。現状、一皮どころじゃなく、二皮も、三皮もむけないと厳しい」と、選手層の厚いホークスで生き残る難しさを説明。「3軍で3割打てたからOKじゃない。6割、7割打つくらいの気概がないと」と若手に意識向上を求める。
選手育成には、指導するコーチの影響も大きいことを現役時代に体験した。「あるコーチは引っ張れと言い、別のコーチは流せと言う。どちらも理論は間違いじゃないけど、言われた選手は混乱するだけ」。選手ごとに適した指導をするために重要なのは情報共有だ。「3軍はもちろん、2軍、1軍も含め、この選手をどう育てたいのかというのを一致させないと、指導は一本化しない」。話し合いを重ねる明確なイメージを共有するつもりだ。
6日の新人歓迎会であいさつを受けたドラフト3位の野村(早実高)の手はまめだらけだった。「練習で800本振っていると言っていた。ここにいる誰よりも多いんじゃないか」。年々ライバルが増えることに危機感を持て-。将来のホークスを担う若タカを厳しくも温かく育て上げる。 (長浜幸治)
=2018/12/26付 西日本スポーツ=




















