ソフトB千賀ポスティング移籍認めて!! メジャー挑戦2年連続直訴

西日本スポーツ

記者会見で厳しい表情を見せる千賀 拡大

記者会見で厳しい表情を見せる千賀

来季目標を「チームの柱日本一」と掲げる千賀

 福岡ソフトバンクの千賀滉大投手(25)が28日、初めて代理人を伴って契約交渉に臨み、球団に改めてポスティングシステムを利用した米大リーグ挑戦を直訴した。昨年の交渉時も同様の意思を伝えており、来年1月に球団上層部と会談の場を設けることになった。今月ダルビッシュ(カブス)と合同自主トレを行った右腕は、道を開くためにもエースと認められる存在になる決意を示した。3500万円増の年俸1億6000万円プラス出来高払いで更改した。(金額は推定)

 今年も抱く思いを包み隠さず、球団に訴えた。千賀は契約交渉に初めて代理人を伴った上、昨年に続いてポスティングシステムを利用した米大リーグ挑戦容認を求めた。右腕が海外フリーエージェント(FA)権を取得できるのは、早くても2023年シーズン。でも待ちきれない。

 「野球人として大きな目標がある方がいい。育成で入ってずっと上を見てきた。日本一にもなって、次の大きな目標として上を見て成長するために」

 球団は同システムを利用しての大リーグ挑戦を認めていない。城島、和田、川崎は海外FA権を取得して海を渡った。公平性を保つ、スター選手により長くチームでプレーしてもらう、という球団の姿勢はこれまで一貫している。

 ただ千賀の夢は実現へ少し前進した。昨年の訴え以降、球団に動きはなかった。今回代理人を伴った理由でもあった。そして来年1月に球団上層部と会談する方向で調整することになった。「それがスタートですね」。わずかな変化に千賀は可能性を見いだす。

 今季は開幕投手を務め、チームトップタイの13勝を挙げて3年連続の2桁勝利をマーク。だが右肘周辺の張りなどで4度出場登録を抹消され、規定投球回(143回)に2イニング届かなかった。「今の成績で『生意気』だとか『何言ってるんだ』となるかもしれないけど、言うことで自分にプレッシャーもかけられる」。批判さえも、モチベーションに変えるつもりだ。

 今月に入り、米国テキサス州でダルビッシュとトレーニングをともにした。メジャーの夢をかなえた右腕は「日本で1番の投手だったかは分からないが、一番野球を考えたプロ野球選手だった」と日本ハム時代を振り返ったという。

 失敗も糧にする。これまで春季キャンプ初日にピークを合わせていたが、来年は3月29日の開幕を踏まえて遅らせる試みをする。すべては大黒柱として結果を残すためだ。

 「あんまり言いたくないけど、その立ち位置(開幕投手)でいたい。チームの柱に、そろそろなりたい。千賀が投げれば(勝てる)という投手になりたい」

 誰からも認められるエースとなって、圧倒的な成績を残すことが、夢実現への近道になる。 (鎌田真一郎)

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球団の立場変わらず 三笠本部長が念押し

 球団は千賀と別途会談の場を設けたが、ポスティング制度を利用しての移籍を容認しない立場は不変だ。三笠球団統括本部長は「全選手にホークスで長くやってもらいたい」とし、過去の米大リーグ移籍が全て海外FA権によることも強調。「常に環境と選手の意識は変わる。考えなきゃいけないことではある」と検討は続けるが「じゃあ、球団としてポスティングの権利を行使する方向に考えるかと言えば、必ずしもそうではない」と念を押した。会談の出席者や日時は未定という。

=2018/12/29付 西日本スポーツ=

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