福岡第一逆転V王手 初の大台超え103点 高校バスケットウインターカップ

西日本スポーツ

第4クオーター、桜丘のエース富永を囲みボールを奪いに行く福岡第一の選手たち 拡大

第4クオーター、桜丘のエース富永を囲みボールを奪いに行く福岡第一の選手たち

第3クオーター、ドリブルシュートを放つ福岡第一・松崎

 王座奪還へ、あと1勝! バスケットボールの全国高校選手権(ウインターカップ)は28日、東京都調布市の武蔵野の森スポーツプラザで男子の準決勝があり、福岡第一が桜丘(愛知)に103-72で快勝して、2大会ぶり3度目の優勝(2016年までの全国高校選抜優勝大会を含む)に王手をかけた。第2クオーター(Q)を46-48で折り返したが、後半に相手を圧倒。今大会チーム初の100点ゲームとした。きょう29日正午からの決勝で、全国総体準優勝の中部大第一(愛知)と対戦する。

 主将の“喝”が大爆発の号砲となった。46-48。福岡第一が今大会で初めてリードされて迎えたハーフタイム。U-18(18歳以下)日本代表でもある松崎裕樹主将(3年)は珍しく強い口調で選手たちに声を掛けた。

 「富永に31点も取られているぞ! 意地を見せろ!」

 桜丘のエースでやはりU-18代表の富永啓生(3年)に前半だけで3点シュート7本を含む31得点を許していた。選手が相手キーマンを止めようと気持ちを高めると、井手口孝監督は「スイッチを押した」と“秘策”を繰り出した。

 第3Q開始直後から自陣だけでなくオールコートでのディフェンスを実施。富永にボールが回れば2人がかりでマークし、自由を奪った。得意の速いバスケに持ち込むと、スティールやリバウンドなど守備からの速攻も決まりだす。第3Qは31-9で圧倒。勝利を決定づけた。

 オールコートでの守りは、コート全体を駆け回るだけに体力を要する。それでも松崎主将は「一番きついところでプレスをやる練習をしてきた」と胸を張る。1日3~4時間の練習の最後にプレスをかけるメニューを組んでいる。5本連続で守備側がボールを奪うまで終わらないという徹底ぶりだ。さらに33秒以内でのコート3往復を1日20本行うなど、どこよりも走った自負がある。

 厳しい練習の成果を大舞台で発揮し、終わってみれば今大会4試合目で初の100点ゲームを達成。井手口監督も「攻撃でも守備でも、強気なプレーをしてくれた」と満足げに振り返った。

 4試合全てで20点差以上をつける圧倒的な強さを見せつけた。2大会ぶりの頂点へ、勢いは止まらない。松崎主将は「冬にかける思いは強い。ウインターカップは、自分が引っ張って優勝したい」と誓う。この勢いで、平成最後の王座まで突っ走る。 (伊藤瀬里加)

=2018/12/29付 西日本スポーツ=

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