西武を退団した福倉氏、指導者で恩返し

西日本スポーツ

 今季限りで西武を退団した福倉健太郎氏(27)が故郷・鹿児島で新たな夢に向かって歩み始めた。西武でのプロ5年間を終えて、現役引退を決断。会社員として再出発し、鹿児島で指導者としてプロの経験を還元することを目標に掲げた。

 10年ぶりのリーグ優勝に沸いたチームの中で、静かに決断を下した。福倉氏は「西武で終われたらいいと思っていた。寂しさもあるし、ホッとして肩の荷が下りたという思いもある。区切りが付いた」と穏やかな表情で振り返った。

 プロ通算で11試合に登板。初登板は2年目の2015年7月12日の日本ハム戦だった。「相手には大谷選手(現エンゼルス)もいた。緊張しまくっていたけど、たくさんのお客さんの前で投げられる喜びを感じて幸せだった」。2回1失点の結果以上の充実感を味わった。17年は開幕1軍入りを果たし、10試合に登板したが、今季は2軍のみ40試合登板に終わった。

 今後は故郷の鹿児島で指導者の道を目指す。「鹿児島の野球を少しでも発展させる手助けをしたい」。中古車販売会社で働きながら、近い将来に夢の実現を目指す。

 高校時代は甲子園出場もなく、大学でも全国的に注目される存在ではなかった。「当たり前のことをしっかりできる選手を育てたい」。鹿児島からプロを目指す球児を後押しするつもりだ。

 西武の渡辺シニアディレクターには「これからの人生の方が長いんだ。頑張れよ」と激励を受けたという。プロ野球選手として学んだキャリアを還元することが、西武への“恩返し”になる。 (松田達也)

 ◆福倉健太郎(ふくくら・けんたろう)1991年8月3日生まれ、27歳。鹿児島県出身。176センチ、80キロ。右投げ右打ち。投手。鹿屋中央高から第一工大を経て、2014年ドラフト7位で西武入団。15年7月12日・日本ハム戦(札幌ドーム)でプロ初登板。通算成績は11試合登板、防御率5.85。

=2018/12/29付 西日本スポーツ=

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