ホークス一筋15年 待機中でも愛された男・城所 14人のタカ戦士が退団

西日本スポーツ

 2018年はリーグ優勝こそ逃したものの、2年連続の日本一を成し遂げた福岡ソフトバンク。来季はドラフト1位の甲斐野央投手(22)=東洋大=ら11人が入団するが、一方で多くのタカ戦士がチームを去った。「キドコロ待機中」のフレーズでファンから愛された城所龍磨氏(33)は、現役生活にピリオドを打ち球団職員として第二の人生を歩む。宮崎・日南学園高からドラフト1位でホークスに入団し、トレード移籍などを経てフリーエージェント(FA)でチームに復帰した寺原隼人投手(35)は、新天地のヤクルトで右腕を振る道を選んだ。

 波瀾(はらん)万丈だった、ホークス一筋15年のプロキャリアにピリオドを打った。「強いホークスでプレーさせてもらえて、球団には感謝しかない。本当に『待機』ばかりしていましたけど、みなさんのおかげで15年できました」とこれまでの歩みを振り返った。

■4度の手術 けが乗り越え

 2004年にドラフト2位で入団。“ポスト村松”との大きな期待を受けて、背番号は村松が背負っていた「23」を与えられた。だが歩んだプロ人生は、4度の手術を受けるなどけがとの闘いでもあった。特に15年はオープン戦で死球を受けた左腕を手術し、復帰直後の8月にも左肩を脱臼して再び手術を強いられた。

 レギュラー奪取のチャンスはあった。だが故障で逃したり、胃腸炎でつまずいたこともあった。キャリアを通じて勝ちパターンの守備固めや代走起用が多く、シーズン出場100試合を超えたのは1度だけだ。それでも「キドコロ待機中」のフレーズで人気を博しファンに愛された。「うまいこと言うなと。間違っていないから」。キャッチフレーズ入りのTシャツをイチローが着用したこともあって、知名度も上がった。

■球団職員で第二の人生

 そんな男が、一気に「覚醒中」へと変貌したのが16年の交流戦だった。スタメンを勝ち取ると、交流戦の期間は打率4割1分5厘をマークした。さらに5本塁打、12打点、6盗塁の大暴れをしてチームを最高勝率に導き、交流戦の最優秀選手賞(MVP)にも選出された。「頑張れば、何が起こるか分からないということを見せられたかな」。最高の栄誉は、度重なる手術にも復活を待ってくれた球団への恩返しともなった。

 今後はソフトバンクの球団職員に転身するという。「これからも野球に携わる仕事ができればいいなと思う」。自身の希望通り、業務内容は子どもたちに野球を指導するものとなる見通しで、野球の発展や普及に向けた支援活動も行う予定。これからも愛する野球とホークスとともに、第二の人生の歩みを進めていく。

=2018/12/30付 西日本スポーツ=

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