最強の5人衆を信じ抜いて……井手口監督「あと5年バスケに専念したい」

西日本スポーツ

選手たちに胴上げされる福岡第一・井手口監督 拡大

選手たちに胴上げされる福岡第一・井手口監督

笑顔の井手口監督 優勝を決め喜ぶ福岡第一の(右から)松崎、スティーブ、河村

 ◆バスケットボールSoftBankウインターカップ全国高校選手権・男子決勝 福岡第一85-42中部大第一(29日・武蔵野の森総合スポーツプラザ)

■試合中涙こらえ

 派手なガッツポーズはなかった。大喜びする選手を横目に、福岡第一の井手口孝監督はスタッフと固い握手を交わした。「応援している子どもたちの姿を見ていると、試合中から涙が出そうだった」。こみ上げてくる感情を必死にこらえた。

 前回大会は4位。再起を期した新チームのスタメン5人は今回の決勝まで不動だった。「5人には『あうんの呼吸』がある。スタメンを信じて1年やれば、こういうバスケができる」。完成の域に達した最強の5人衆は圧倒的な力を誇った。

 夏の全国総体は初戦敗退。中心選手の松崎裕樹(3年)と河村勇輝(2年)が、U-18(18歳以下)日本代表の活動で不在だったことが響いた。雪辱を期す冬へ向けた得点力強化のため、井手口監督はシュート練習まで徹底的に付き合った。

 「何を言うわけでもないけど、見ているだけで全然違う」。懸命に練習に打ち込む選手を見守り、朝7時から夜9時まで可能な限り体育館で時間を過ごした。「体育館の館長なんて職はないかな」と笑うほどのバスケット漬けの日々だった。

 1963年生まれの55歳。同校の教頭や九州バスケットボール協会理事長などの仕事もあり、多忙な日々は続く。「(60歳までの)あと5年はバスケに専念したいんだけど」。生徒たちと一緒に寮に住み込み、礼儀や食事などの指導もしたいという。2年ぶりの頂点に立っても情熱は不変だ。 (小畑大悟)

=2018/12/30付 西日本スポーツ=

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