ラグビーW杯“アジアの懸け橋”担う24歳 韓国生まれ、大分で開花した具智元

西日本スポーツ

 世界三大スポーツイベントの一つに数えられるラグビーのワールドカップ(W杯)が9月20日に日本で開幕する。アジアで初めて開かれる4年に1度の祭典。楕円(だえん)球をめぐっての鍛え抜かれた肉体のぶつかり合いは迫力満点だ。

 いかつい体には似合わない素朴で愛嬌(あいきょう)のある笑顔。だが、スクラムを組むと鬼の形相で押しまくる。韓国で生まれ育った大分・日本文理大付高出身のプロップ具智元(グ・ジウォン=ホンダ)。「大分が第二の故郷」と公言する24歳の成長株だ。

 183センチ、122キロの恵まれた体格は韓国代表の名プロップで、日本のホンダでもプレーした父の東春(ドンチュン)さん譲りだ。韓国・ソウルで生まれ、小学6年でニュージーランドにラグビー留学。中学2年から日本に移り、高校で才能が開花した。

 全国大会の「花園」には縁のなかった3年間だったが高校日本代表に選出。「あれが自信になった」と振り返る。拓大進学後も順調に成長。20歳以下日本代表も経験し、前回W杯前の大学2年時には練習生として代表合宿に招集されたほどだ。

 ラグビーの代表資格に必ずしも国籍は必要ない。当該国・地域で生まれたかどうかや、一定の居住期間など条件の一つを満たせば資格は得られる。「韓国は日本ほどラグビーが盛んではない。W杯に出て韓国の人にも魅力を伝えたい」と意気込む。

 昨年11月に組まれた日本代表の3試合では2試合に先発出場。タックルや臨機応変なパスなどプレーの幅も広げ、存在感を示した。アジア初開催のW杯にはアジア地域でのラグビー普及も目的として掲げられている。韓国と日本、そしてアジアをつなぐ懸け橋となる壮大な使命も胸にスクラムを押す。

=2019/01/01 西日本スポーツ=

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