ラグビー日本の大黒柱は医師志望 WTB福岡「文武両道」でW杯8強へけん引

西日本スポーツ

 世界三大スポーツイベントの一つに数えられるラグビーのワールドカップ(W杯)が9月20日に日本で開幕する。アジアで初めて開かれる4年に1度の祭典。楕円(だえん)球をめぐっての鍛え抜かれた肉体のぶつかり合いは迫力満点だ。

 前回大会で優勝候補の南アフリカ代表を破るなど歴史的3勝を挙げて世界を驚かせた日本代表が狙うのは、初の8強入り。けがや挫折も乗り越えて大黒柱に成長したWTB福岡堅樹(パナソニック)が自慢の快足でけん引する。

 日本がW杯2連覇中のニュージーランドやイングランド、ロシアと戦った昨年11月、攻守で福岡の存在感は際立った。持ち味の一瞬の加速力で相手陣を何度も切り裂き得点機を演出。安定したキック処理や激しいタックルでピンチを防いだ。

 4年前の悔しさが原動力だ。23歳で臨んだ初のW杯。日本が唯一敗れたスコットランド戦のみの出場にとどまった。「準備しきれていなかった」。チームは大躍進を遂げた大会となったが、自身は不完全燃焼。その雪辱も胸に前に進んできた。

 50メートル5秒8のスピードをいかに生かすか。キックを効果的に使うジェイミー・ジョセフ日本代表HCの戦術に対応した。仲間が高く蹴り上げたり、守備の薄いところに転がしたりしたボールを素早く追いかけるキックチェイスに磨きをかけた。

 ジョセフHCの評価は高く、福岡をボールに絡ませる戦術が増えた。ニュージーランドの選手でさえ「速い」と舌を巻き、前指揮官でイングランド代表のエディー・ジョーンズ監督も「ケンキはいい選手」とかつての教え子の成長に目を細める。

 祖父が内科医で父は歯科医。高校時代に両膝を手術しながら復活できた経験から整形外科医に憧れ、W杯、20年東京五輪の7人制出場の目標達成を区切りに医師の道を目指す。代表活動中も勉強道具を持参する異色のラガーマンでもある。

 4年前と「立ち位置」は大きく変化した。絶対的なエーストライゲッターとして臨む15人制では集大成のW杯。「やってきた全てを出し切り、最高のパフォーマンスが出せれば」。悲願の8強入りへ、勝負の1年を全力で駆け抜ける。

=2019/01/01 西日本スポーツ=

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